エジプト同時テロ 『反欧米テロ』扇動か
投稿者: nanisun_carrion 投稿日時: 2005/07/31 14:52 投稿番号: [8 / 10]
エジプト東部のリゾート地シャルムエルシェイクで二十三日起きた同時爆弾テロは、ロンドン同時テロなどを意識し、他のイスラム教徒らを反欧米などの実力行使に一斉に駆り立てようとした狙いがあるとの見方もある。昨年十月に同じシナイ半島のタバでイスラエルからの観光客らを狙ったテロとの共通点などから、犯人像や同半島に暮らす遊牧民に広がる武器密輸網のかかわりを探った。
(カイロ・嶋田昭浩)
■見えぬ犯人像
「タバとシャルムエルシェイクの爆破事件には関連がある」
エジプト内務省当局者は二十三日、本紙の取材に断言した。
タバの事件で犯行声明を出した「アブドラ・アッザム旅団」を名乗るグループが、今回も犯行を認めた。アッザムは、アルカイダを率いるビンラディン容疑者と密接だったとされる人物で、声明を出したグループもアルカイダとの関係が指摘されている。
しかし、元エジプト内務省高官で、テロ対策の専門家のフアド・アラーム氏は「自動車爆弾を使って人の集まる場所を狙うなど共通点がある」としながらも、「同一組織の犯行とは思えない」との見方だ。
むしろ「商店街や駐車場が標的になるなど、今回の事件は外国人観光客よりもエジプト人を狙った攻撃だ。ロンドン同時テロなど世界中に広がったテロの連鎖の中で、一般のエジプト人(の反欧米感情)をあおり立てようとしたのだろう」と爆破の狙いを分析する。
「テロの連鎖」を利用する形で、暴力に無関係だった一般のイスラム教徒を「覚醒(かくせい)」させ、「反欧米テロ」などの実力行使に駆り立てようとしたというわけだ。
一方、エジプトのイスラム組織の事件を担当する弁護士モンタセル・ザヤト氏は「シャルムエルシェイクを選んだということだけからも、外国人を狙ったのは明らか」とし、タバ事件で逃走中のメンバーがかかわった可能性を口にする。
ただ、「遠隔操作などで爆破すれば、観光客が多い時間にも犯行が可能なのに、未明という当局の警戒が薄い時間帯に実行しており、プロ集団ではない」と強調し、犯行声明には疑いを抱く。
その上で「エジプトにアルカイダは存在しないにしろ、ジハード(イスラム教の聖戦)の思想を信じる人間はいる。名の知られた組織に属さずに、イラクやアフガニスタンなどイスラム世界での米国の政策に憤激した人間が、外国人を標的にしている」と指摘した。
■半島に4千人
イスラエルの観光客らが死亡したタバの爆弾テロの直後、イスラエルはアルカイダの関与を非難した。だが、エジプト当局は、シナイ半島に約四千人が暮らすとされる遊牧民の関与にも焦点を当てて捜査を進めた。
地元の遊牧民は通常、紅海沿岸のリゾート地に訪れるイスラエルからの観光客らとも親しく交わっている。その一方で、遊牧民らは、広大な砂漠とその周縁に荒涼とした山地を抱えるシナイ半島を貫く密輸ルートにも通じているとされる。治安当局がシナイ半島の舗装道路の警戒を強めても、遊牧民は砂漠を容易に移動できるからだ。
タバの事件から数日のうちに、拘束された遊牧民の容疑者の一人が取り調べに対し、爆破に使われたとみられる爆発物を売ったことを認めた、との報道が流れた。
売買された爆発物は、もともとサウジアラビアやヨルダンから、紅海の奥に当たるアカバ湾を渡ってシナイ半島の遊牧民の手に移ったとみられていた。また、この遊牧民の供述によると、爆発物を買った相手は「パレスチナ地区に運び込む」と話していたという。
ただ、サウジなどから密輸しなくても、シナイ半島には大量の爆発物や武器が放置されているとの指摘もある。一九六七年の第三次中東戦争でイスラエルがエジプトからシナイ半島を占領するなど、同半島は繰り返し戦場になっていたからだ。
エジプト政府系有力紙関連のアハラム政治戦略研究センター幹部のイマド・ガド氏は、二十四日に、タバ事件で遊牧民の男三人の刑事裁判が開かれる点に注目。「事件の後、遊牧民の心理を理解しない治安当局は、容疑者を引き渡させるため、その娘や妻まで拘束し、遊牧民の部族を怒らせた。今回のテロはその復しゅうの可能性もある」と語っている。
■見えぬ犯人像
「タバとシャルムエルシェイクの爆破事件には関連がある」
エジプト内務省当局者は二十三日、本紙の取材に断言した。
タバの事件で犯行声明を出した「アブドラ・アッザム旅団」を名乗るグループが、今回も犯行を認めた。アッザムは、アルカイダを率いるビンラディン容疑者と密接だったとされる人物で、声明を出したグループもアルカイダとの関係が指摘されている。
しかし、元エジプト内務省高官で、テロ対策の専門家のフアド・アラーム氏は「自動車爆弾を使って人の集まる場所を狙うなど共通点がある」としながらも、「同一組織の犯行とは思えない」との見方だ。
むしろ「商店街や駐車場が標的になるなど、今回の事件は外国人観光客よりもエジプト人を狙った攻撃だ。ロンドン同時テロなど世界中に広がったテロの連鎖の中で、一般のエジプト人(の反欧米感情)をあおり立てようとしたのだろう」と爆破の狙いを分析する。
「テロの連鎖」を利用する形で、暴力に無関係だった一般のイスラム教徒を「覚醒(かくせい)」させ、「反欧米テロ」などの実力行使に駆り立てようとしたというわけだ。
一方、エジプトのイスラム組織の事件を担当する弁護士モンタセル・ザヤト氏は「シャルムエルシェイクを選んだということだけからも、外国人を狙ったのは明らか」とし、タバ事件で逃走中のメンバーがかかわった可能性を口にする。
ただ、「遠隔操作などで爆破すれば、観光客が多い時間にも犯行が可能なのに、未明という当局の警戒が薄い時間帯に実行しており、プロ集団ではない」と強調し、犯行声明には疑いを抱く。
その上で「エジプトにアルカイダは存在しないにしろ、ジハード(イスラム教の聖戦)の思想を信じる人間はいる。名の知られた組織に属さずに、イラクやアフガニスタンなどイスラム世界での米国の政策に憤激した人間が、外国人を標的にしている」と指摘した。
■半島に4千人
イスラエルの観光客らが死亡したタバの爆弾テロの直後、イスラエルはアルカイダの関与を非難した。だが、エジプト当局は、シナイ半島に約四千人が暮らすとされる遊牧民の関与にも焦点を当てて捜査を進めた。
地元の遊牧民は通常、紅海沿岸のリゾート地に訪れるイスラエルからの観光客らとも親しく交わっている。その一方で、遊牧民らは、広大な砂漠とその周縁に荒涼とした山地を抱えるシナイ半島を貫く密輸ルートにも通じているとされる。治安当局がシナイ半島の舗装道路の警戒を強めても、遊牧民は砂漠を容易に移動できるからだ。
タバの事件から数日のうちに、拘束された遊牧民の容疑者の一人が取り調べに対し、爆破に使われたとみられる爆発物を売ったことを認めた、との報道が流れた。
売買された爆発物は、もともとサウジアラビアやヨルダンから、紅海の奥に当たるアカバ湾を渡ってシナイ半島の遊牧民の手に移ったとみられていた。また、この遊牧民の供述によると、爆発物を買った相手は「パレスチナ地区に運び込む」と話していたという。
ただ、サウジなどから密輸しなくても、シナイ半島には大量の爆発物や武器が放置されているとの指摘もある。一九六七年の第三次中東戦争でイスラエルがエジプトからシナイ半島を占領するなど、同半島は繰り返し戦場になっていたからだ。
エジプト政府系有力紙関連のアハラム政治戦略研究センター幹部のイマド・ガド氏は、二十四日に、タバ事件で遊牧民の男三人の刑事裁判が開かれる点に注目。「事件の後、遊牧民の心理を理解しない治安当局は、容疑者を引き渡させるため、その娘や妻まで拘束し、遊牧民の部族を怒らせた。今回のテロはその復しゅうの可能性もある」と語っている。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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