アメリカの研究者の中国批判
投稿者: aki_fumika 投稿日時: 2004/01/26 14:24 投稿番号: [3935 / 66577]
wangjunhe720さん、面白い説があります。アメリカの中国研究者で、ディスかバリーチャンネルの中国についてのプログラムを監修したりしている人なのですが、まあ、ごく一般的な、欧米の中国論のベースにあるモノと通底していますのでご紹介します。
永楽帝の時、中国は世界最大の船団を有しており航海技術も世界一のものであった。その明の船団を指揮していたのが永楽帝の下で働いていたトルコ系のイスラム信者。彼はマラッカなどを中国の支配下に収め広くアフリカまで航海していた。
しかし、当時の士大夫は、以前、蒙古に支配されていたことがトラウマになっており、ガイジンをこころよく思わず、海外との交易にも否定的であった(中国国内にないものはない、みな中国国内でそろう)。
で、例の麒麟の逸話になるわけですが、優れた皇帝の時代に珍獣が現れるという俗説に耳を貸す必要もナシ、永楽帝自身が、自分が優れた皇帝であるから、何も、キリンなど見なくてもよいわい、と言っていたとか。でも、最後は、好奇心に勝てず、キリンさんとご対面とあいなるのですが。。。
で、永楽帝の死後、この巨大船団は、なすすべもなく解体し、長い鎖国状態に入るわけです。それは、先に書いた士大夫の海外との交易は富を中国にもたらさないという意見、巨大船団には莫大なお金がかかるというのと、例のガイジン嫌いのトラウマから。もし、海外との交易をうまく利用していれば、士大夫たちは当時落ちていた自分たちの地位をまた回復できたであろうに、それもしなかった、ということ。
で、清朝に入り(自分たちがガイジンであるのに、ですが)、明のこのモットーを踏襲するわけです。
明代の士大夫の言っていた、「中国国内でないものはない、何も海外と交易をする必要はない」。
で、このアメリカの研究者の結論が面白い。
中国国内で全てのものが揃うので、海外とわざわざ交易する必要がない、また、中国は優れているのでわざわざ海外から学ぶものなどない、というのは、中国が世界の中心、世界一であるという中国人の考えから出たものであり、それは、古くは孔子に始まる。明代の士大夫のガイジン嫌いは相当なもので、当時の永楽帝の下で働いていたガイジンの像は首が士大夫たちによって切り落とされている。こうしたガイジン排斥、中華思想は中国に何をもたらしたか?
当時、世界一の明の航海技術から多くを学んだ欧州は、その後、東南アジア、世界各地を植民地化し、その流れは、清朝の鎖国解放へと進むわけです。
その間、中国は、何もせず、ただ自国に閉じこもっていたという、非常に皮肉な結論でした(当時、最先端の技術を開発しておきながら、それを使おうともせず、また、使うことも出来ず、中華思想に酔いしれることで世界の流れから孤立していったということなのですが)。
何も日本人だけが、中国系の心理の奥底にある万里の長城を指摘しているわけではなく、欧米の学者研究者たちも、中国系の排他性、中華思想のもたらしてきた弊害、などは同じく、十二分に認識しているのです。
永楽帝の時、中国は世界最大の船団を有しており航海技術も世界一のものであった。その明の船団を指揮していたのが永楽帝の下で働いていたトルコ系のイスラム信者。彼はマラッカなどを中国の支配下に収め広くアフリカまで航海していた。
しかし、当時の士大夫は、以前、蒙古に支配されていたことがトラウマになっており、ガイジンをこころよく思わず、海外との交易にも否定的であった(中国国内にないものはない、みな中国国内でそろう)。
で、例の麒麟の逸話になるわけですが、優れた皇帝の時代に珍獣が現れるという俗説に耳を貸す必要もナシ、永楽帝自身が、自分が優れた皇帝であるから、何も、キリンなど見なくてもよいわい、と言っていたとか。でも、最後は、好奇心に勝てず、キリンさんとご対面とあいなるのですが。。。
で、永楽帝の死後、この巨大船団は、なすすべもなく解体し、長い鎖国状態に入るわけです。それは、先に書いた士大夫の海外との交易は富を中国にもたらさないという意見、巨大船団には莫大なお金がかかるというのと、例のガイジン嫌いのトラウマから。もし、海外との交易をうまく利用していれば、士大夫たちは当時落ちていた自分たちの地位をまた回復できたであろうに、それもしなかった、ということ。
で、清朝に入り(自分たちがガイジンであるのに、ですが)、明のこのモットーを踏襲するわけです。
明代の士大夫の言っていた、「中国国内でないものはない、何も海外と交易をする必要はない」。
で、このアメリカの研究者の結論が面白い。
中国国内で全てのものが揃うので、海外とわざわざ交易する必要がない、また、中国は優れているのでわざわざ海外から学ぶものなどない、というのは、中国が世界の中心、世界一であるという中国人の考えから出たものであり、それは、古くは孔子に始まる。明代の士大夫のガイジン嫌いは相当なもので、当時の永楽帝の下で働いていたガイジンの像は首が士大夫たちによって切り落とされている。こうしたガイジン排斥、中華思想は中国に何をもたらしたか?
当時、世界一の明の航海技術から多くを学んだ欧州は、その後、東南アジア、世界各地を植民地化し、その流れは、清朝の鎖国解放へと進むわけです。
その間、中国は、何もせず、ただ自国に閉じこもっていたという、非常に皮肉な結論でした(当時、最先端の技術を開発しておきながら、それを使おうともせず、また、使うことも出来ず、中華思想に酔いしれることで世界の流れから孤立していったということなのですが)。
何も日本人だけが、中国系の心理の奥底にある万里の長城を指摘しているわけではなく、欧米の学者研究者たちも、中国系の排他性、中華思想のもたらしてきた弊害、などは同じく、十二分に認識しているのです。
これは メッセージ 3934 (wangjunhe720 さん)への返信です.
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