『 心 の 領 海 侵 犯 』
投稿者: suruganoturutarou 投稿日時: 2005/06/07 02:54 投稿番号: [36213 / 66577]
『
心
の
領
海
侵
犯
』
(読売新聞
「編集手帳」より)
(一部抜粋)
12世紀の宋の武将岳飛は、異民族の侵攻から国を救った英雄として中国の人々に慕われている。
岳飛を陰謀によって獄死させた秦檜(しんかい)は、売国奴として憎まれている。
西湖のほとりにある岳飛の廟(びょう)には、秦檜夫妻の像が置かれている。
写真で見ると、後ろ手に縛られてひざまずく異様な姿である。廟に詣でた人々は、
秦檜夫妻の像につばを吐きかけるのが常という。日本にある石像や銅像で、
こういう例は寡聞にして知らない。
九州を旅した折、「蒙古塚」を見たことがある。元寇の際、
軍船が難破して落命した元軍兵士をあわれんで、日本人が建てたと伝えられる。
同胞を殺した敵でも、遠い異郷に死んだ無念の霊を供養せずにはいられなかったのだろう。
死者となったのちも像をこしらえて責めさいなむ心と、
敵兵の霊前に香華を手向ける心のいずれを是とし、いずれを非とするつもりはない。
長い時間をかけて培った文化の違いには、正も邪もなかろう。
中国の王毅・駐日大使が自民党本部で講演し、
小泉首相と主要閣僚が靖国神社に参拝しないよう求めた。首相は参拝のたび、
不戦の誓いを新たにしてきたが、平和を祈るのならば「A級戦犯」の霊も、
秦檜夫妻の像と同じ扱いを受けねばならないと、中国政府は考えているのかも知れない。
日本人の心に対する領海侵犯であろう。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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