我も語らん西遊記、紅楼夢
投稿者: unhoo 投稿日時: 2005/07/04 10:24 投稿番号: [9965 / 16409]
戦前日本に西遊記を講談師が一冊にまとめた本があった。ユーモア一杯でじつにおもしろい。本の厚さが3㎝ぐらいだったから、300ページぐらいかな。小学5年のとき友人から借りて、おもしろさに引き込まれ、母から叱られ、親父のゲンコツをくらっても本から離れることができず、廃寝忘食で全本三回以上読んだ。わしの西遊記の知識はこの本一冊だけであるが、齢八十を越えた現在に至るまで、およそ西遊記に言及した論文、随筆を読解し、西遊記に取材した京劇を鑑賞するに完全に足りた。その本を書いた講談師の名を記憶していないのは残念だが、非常に偉い人だと思う。
紅楼夢を原書で全部読んだすごい人物にわしの姉がある。戦前の高女卒業生で、紅楼夢に取り組んだときは二十歳をすこし過ぎたころ。読み進むにつれて、登場人物がどんどん増えるので、ノートブック一冊を手元に置き、登場人物の名と登場所、人物の相互関係を記入し、二、三週間はかかったろうか、全文読破した。その上、読後感想をわしに語りはじめたが、わしは始めのすこしを聞いただけで、あとは謝絶した。覚えていることは、「紅楼夢のヒロインはやり手で、男を操縦した。それにくらべると、源氏物語のヒロインはおとなしすぎて、男にもてあそばれた」というのだ。その才女の姉は、才能で自分を売り出そうという野心を起こすことなく、良妻賢母の役目に甘んじ、晩年は平和で幸福だった。
これは メッセージ 9960 (twptng さん)への返信です.
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