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投稿者: horse_224 投稿日時: 2004/04/07 10:50 投稿番号: [2443 / 16409]
●「林豊正発言」が一人歩きする怪

投票前日の3月19日の午後1時45分、陳水扁が狙撃にあって急遽病院に直行
した。情報が混乱していろいろな説が流れた。陳水扁と呂秀蓮が爆竹に撃たれ
て負傷したというニュースから始まって、眼ではなく腹部に爆竹が当ったと言
われ、やがて拳銃で撃たれたと報道された。五時半になると病院側の正式発表
があり、二人は銃撃を受けたが、命に別状はないと報道した。陳水扁は腹部銃
創、呂秀蓮は膝の銃創を受けたと報道された。病院で手当てを受けた二人は当
夜の七時半に専用機で台北の自宅に戻り、十一時にテレビで暗殺を受けた当時
の状況を語り、「勝手な憶測はやめて刑事局の調査を待つ」よう呼びかけた。

しかし陳水扁の生命に別状はないと発表された直後に国民党の副主席・林豊正
が「陳水扁の自作自演ではないか?」とコメントした。これを受けて趙少康、
陳文茜などが主体となって自作自演説の可能性や、疑問点などをテレビで討論
し始めたのだった。これがたくさんの憶測を派生した。「陳水扁の替え玉説」、
「自分で傷つけた説」、「ナイフで腹を切った説」、「無傷で病院に入ってから医
者がメスで傷つけた説」、「病院がカルテを偽造説」、「側近が至近距離から撃っ
た説」、「自分で撃った説」などである。

陳文茜は病院の看護婦が「事件のあった朝から病院は既に準備をしていた」と
述べたが、看護婦の名前は公開していない。陳文茜のウソである。

●国民党が投票を主張

夜に入って新聞記者から選挙はどうするかと聞かれた連戦は「命に別状はない
なら、投票は計画通り」と主張、そして選挙委員会の主任・黄石城も「投票は
予定通り行う」と発表した。

ところが翌日の投票で敗北が確実とわかった直後に連戦は「選挙に不正があっ
た、銃撃事件が影響した、多くの疑問(自作自演)がある」と言って、法廷に
選挙無効を提訴すると叫んだのである。ジャンケンに負けて泣き言を言うよう
な卑怯さである。連宋の支持者はすぐ総統府広場に集まって連戦の唱えた「即
時再集計」、「銃撃事件の調査」を叫ぶようになった。

●自作自演の矛盾

病院の発表した腹部銃創の写真と縫合の経過、カルテやレントゲン写真などか
ら銃撃による傷であることは明白になったが、連戦はあくまでも自作自演を主
張して調査を要求した。しかし宣伝カーで移動中のターゲットを「命に別状な
く軽傷を負わせることは不可能」、こんなバカな冒険をする人間はいないと新聞
は書いた。

陳総統が「暗殺ターゲット」となるのが不可能でも、病院がカルテを偽造する
のは可能だと陳文茜は強弁した。それが否定されると次に「替え玉を使った、
陳水扁は無傷である」と主張した。こんな憶測は調べればすぐに判明するのに、
国民党メディアは自作自演説を主張して民衆が陳水扁に同情票を投じるのを防
いだのである。投票日には選挙宣伝が禁止されているのに自作自演説だけは拡
大報道されたのである。
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