Re: 「総統選」以後
投稿者: osoinen 投稿日時: 2008/03/26 11:40 投稿番号: [14289 / 16409]
【3月26日
産経新聞「正論」】
シリーズ「総統選」以後−「台湾人民の勝利」の意味は
元駐タイ大使
岡崎 久彦
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つづき
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■米中の対応に注目
中国が従来、プロパガンダか真意かはともかく、これまで標榜(ひょうぼう)してい
た経済の相互依存を深めることによる自然な統一の政策を採るのならば異存はない。
私は元来政治と経済とは別のものと考えている。ただ、経済依存度の深まりを利用し
て、中国に投資した台湾企業に対する脅迫などの不正な手段を政治的に利用させないよ
う厳に警戒すべきである。
今回の選挙結果から誤ったシグナルを受け取るべきでないことは、アメリカの一部の
中国専門家にも言えることである。これで台湾海峡はしばらく現状維持で心配ない、と
ほっとすることは妥当である。しかし、これで将来統一の方向で台湾問題が解決すると
想定することは、台湾の民意の重大な読み違えを犯す危険があることを指摘しておきた
い。
最後に、将来民主主義の作用によって、振り子が逆に戻ったとき台湾独立が醸し出す
危険については、その危険は幻想であることを指摘しておきたい。台湾はすでに国際法
上独立主権国家として認められる実体を有している、欠けているのは国際的承認だけで
ある。より端的に言えば米国と日本による承認である。
しかし米国政府は従来の米中政府間のコミュニケでがんじがらめになっているし、日
本はこの問題で独立して行動する政治力を持たない。とすれば、台湾が独立を公式に宣
言しても、現状と異なること皆無である。
国民党、というよりも台湾の民意が統一反対に徹している限り、台湾の中には台湾の
将来について安定したコンセンサスが存在することになり、それは、民主主義のルール
の下の政権の交代を可能にさせるものである。
(おかざき
ひさひこ)
これは メッセージ 14288 (osoinen さん)への返信です.
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