インド人からみったチベット(8)
投稿者: yorika3 投稿日時: 2008/05/07 20:23 投稿番号: [22650 / 30899]
ヒルトンのシャングリラ
そしてチベット自治区の外にあるチベット人コミュニティも、明らかに中国の経済発展の恩恵をこうむっている。 西寧は、超近代的なビルと商業複合ビルが伝統や古きものと共存しているが、まさにそれを実証するものとなっている。中国南西部の雲南省にある迪慶チベット族自治州も、驚異的な変貌をとげている。2001 年にはこの州の主要都市Zhongdian は公式にシャングリラと改名した。ジェイムズ・ヒルトンが1933年の小説「失われた地平」で有名にした伝説の土地にちなんでのことだ。この郡もまたシャングリラを名乗り、このブランドは内外の観光客を大量にこの地に呼び寄せている。
1997 年からの 10 年でシャングリラの経済は年率平均 12 パーセントで成長し続けたという。そして過去5年だと平均年間成長率は 20 パーセントをくだらない。Zhongdian などで出会った若いチベット人の中には、インドの難民キャンプで育ちながら、中国の大経済発展で運試しをしようと帰国した人々がいた。そのうち三人は力をあわせて、カンパキャラバン冒険旅行社を設立し、それが大繁盛している。またトレンディなエスニックレストランも開店し、次には豪華ホテルなどさらに収益をあげる商売に手を出そうとしている。
中国共産党の現在の関心は、「調和的社会」の建設にあり、中国の「平和な台頭」の発想はダライ・ラマですら歓迎している。これは 2006 年にダライ・ラマ法王の特使ロディ・ギャルツェン・ギャリが行った演説から推測される。
産業発展、サービス産業、教育の発展、さらには農業と牧畜の近代化、十分な雇用、全面的な貧困削減、先進的な環境保護プログラム、チベット人民の言語、文化、信仰、憲法に規定された自治権の尊重により、台頭する中国は明らかにこの自立した波乱含みの地域を全面的に発展させるだけの力を持っている。これほどの大国が、その増大するリソースを全国人口の 0.21 パーセントしかいない地域に集中させる機会はまずないだろう。しかもその人口 281 万人は、中国国土の八分の一を占める地域に散在しているのだ。
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