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Re: 大量のプルトニウムを保有

投稿者: isamu309 投稿日時: 2008/04/22 17:57 投稿番号: [15094 / 30899]
>239Puの中に1%の不純物として240Puが含まれると、ガンバレル型核兵器の中で分裂連鎖反応が受容しがたいほど早く始まり、その材料がほとんど核分裂しない間にその兵器をばらばらに吹き飛ばしてしまう。この240Puの混入が避けられないことが、プルトニウム武器ではインプロージョン方式の設計にしなければならない理由である。理論的には100%純粋な239Puならばガンバレル型装置を構築することができるかもしれないが、このレベルの純度は現実には達成し得ないほど困難である。

なお240Puの混入課題は核兵器開発において2つの側面をもつ。ひとつは混入のためにインプロージョン技術を開発する必要が生じ、マンハッタン・プロジェクトに遅れと障害をもたらした。もうひとつは同じくその障害は現在では核拡散に対する障壁になった。

<中略>

一般的な商用原子炉である軽水炉から得られたプルトニウムは少なくとも20%の240Puを含んでおり、原子炉級プルトニウムと呼ばれる。

原子炉級プルトニウムでも核兵器の製造は可能であるという主張もあるが、不安定な原子炉級プルトニウムでは爆発装置の製造が兵器級プルトニウムに比べて困難であり、兵器としての信頼性にも欠けるため、わざわざ原子炉級プルトニウムで核兵器を作るメリットは殆ど無いといえる。

福井県にあるもんじゅのような高速増殖炉は、兵器級プルトニウムを産出する。<

原子炉級プルトニウムでも熱核兵器は作成可能だが、早発が必ず発生するため爆発力としては1Kt程度が限界であり、運搬手段に比して十分な威力を持つとは言えず、戦術兵器としての使用には適さない。

戦略的使用に就いても、大量の燃え残りのプルトニウムを撒き散らすため、日本近辺に対する使用は自殺行為に等しく、相手に与えるダメージに比してリスクが大きすぎて使用そのものを躊躇せざるを得ず、抑止力としても不完全。

大体日本が大量のプルトニウム抱えているから潜在的核保有国であるとして批難する資格は、実際に熱核兵器を保有し、それを運搬する弾道弾ミサイルを保有し、なかんずくその照準を日本の主要都市に合わせている国の人間には無い。

そもそも潜在的核兵器保有の可能性を批難するのは、自らがそれを使用する可能性を認めているからに他ならない。
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