恥知らず達
投稿者: hospitalite123 投稿日時: 2003/03/03 19:30 投稿番号: [34 / 390]
「反日感情を持った北朝鮮のいわゆる脱北者を入国させる義理はありません」ーーこの一文は非常に微妙です。「入国させる」に対応する主語が日本であろうことは、おそらく間違いないにしても、「反日感情を持っ」ているのが「いわゆる脱北者」全員なのか一部なのか?、また、一部だとしたらそれ以外の(親日?)「脱北者」であれば「入国させる」べきなのか、「脱北者」であればやはり十把一絡に入国拒否すべきなのか?、などがいささか判然としません。しかし、いずれにせよ、「脱北者」の入国拒否にあたって「反日感情」が持ち出されているところまでは確実でしょう。
日本が「好き」か「嫌い」か、などという嗜好の問題が「入国」是非の直接の基準となる![註1] 途方もない暴力であることは言うまでもありませんが、それ以上に滑稽さが目立ちますーー成田の入国窓口で、職員が外国人に向かって「おまえは日本が好きか?」、と質問している風景! それこそ、「犯罪目的」で来た外国人の胸の内はこうでしょう、「大好きだね。これほど稼ぎのいい国はない」[註2]。
「好き」か「嫌い」か……嗜好の問題といいましたが、実際、この水準での差別は世界中どこにでもあるし、日本がとりわけひどいわけでもない。しかし、それが一貫して制度化されて、それをほとんどの市民が疑問にも感じていない、というのはどう考えても異常だと思う。この国は、メンタリティとしてはいまだに「開国」されていないのではないか? 声高に「人道」を唱えながら、いざ措置の段階になると途端にしりごみする。「将来のことを考えて」、などというのは欺瞞の見本のような発言でしょう。
事情はどうあれ、こんかいの四人が日本大使館で保護され、日本への出国を希望している以上、日本政府は彼らの庇護権を尊重し無条件受入れをすべきです。姑息な外交政策で「第三国移送」をすることなど、日本の「国益」にさえなりはしないでしょう。それこそ「恥の上塗り」にしかならない。もし、日本政府・外務官僚に、いまだ「恥」を感じる感性を持っているのなら、これまでのこの国の外国人・難民政策の閉鎖性をこそ恥じ、他者に開かれた社会を指向すべきです。
脚注
[註1]「ここでのアクセントはあくまで「脱北者」であって、「反日感情」ではない、ーーと反駁される向きもあるかもしれない、ーーいわんや「直接」などと誰も言っていないではないか」、と。だが、そうは問屋が卸さない。もし仮にそう主張するのであれば、結局のところ、「脱北者」ゆえに「入国させる義理」はない、というようなナチのホロコーストと同形の論理に陥る。
[註2]喩話に註を付けるのも野暮だが、いちおう一言しておこう。これまで繰り返し述べてきたように、私はあくまで外国人の「無条件」受入れを主張しており、たとえ日本への入国目的が「犯罪」である外国人にしても、入国の時点で上陸を拒否する現状には断固反対したい。
補追:上で展開できなかった論点を「箇条書き」ふうに書き出したい。いささか不格好ながら、私の菲才のしからしめるところ、何卒ご海恕いただきたいと思う。
・旧日本軍の「証拠隠滅」について。
アジア・太平洋戦争敗戦直後、日本が組織的に公文書消却を行ったことはよく知られた歴史的事実です。現自民党代議士の奥野誠亮氏は自分がその責任者のひとりであったことを自ら認めています。
・外国語と取調べ・裁判
外国語を通じた取調べや裁判にあって、外国語の普及状況は基本的に「わずらわしさ」とはべつ。(外国語で裁判を行なったり、調書を外国語のまま書くのであれば話は違いますが) せいぜい、マイナー言語によって英語より手続きが「煩雑」になるのは、せいぜい通訳をみつける段階の話でしょう。いずれにせよ、繰り返しになりますが、それは早晩、いま以上に避けては通れなくなる意味で、むしろ肯定的にとらえるべきでしょう。
・外国人犯罪について
誤解するかたは、どう言っても誤解するとは思いますが、念のため。
私は外国人犯罪の増加を憂うべきことだと思います。これでいいですね?
日本が「好き」か「嫌い」か、などという嗜好の問題が「入国」是非の直接の基準となる![註1] 途方もない暴力であることは言うまでもありませんが、それ以上に滑稽さが目立ちますーー成田の入国窓口で、職員が外国人に向かって「おまえは日本が好きか?」、と質問している風景! それこそ、「犯罪目的」で来た外国人の胸の内はこうでしょう、「大好きだね。これほど稼ぎのいい国はない」[註2]。
「好き」か「嫌い」か……嗜好の問題といいましたが、実際、この水準での差別は世界中どこにでもあるし、日本がとりわけひどいわけでもない。しかし、それが一貫して制度化されて、それをほとんどの市民が疑問にも感じていない、というのはどう考えても異常だと思う。この国は、メンタリティとしてはいまだに「開国」されていないのではないか? 声高に「人道」を唱えながら、いざ措置の段階になると途端にしりごみする。「将来のことを考えて」、などというのは欺瞞の見本のような発言でしょう。
事情はどうあれ、こんかいの四人が日本大使館で保護され、日本への出国を希望している以上、日本政府は彼らの庇護権を尊重し無条件受入れをすべきです。姑息な外交政策で「第三国移送」をすることなど、日本の「国益」にさえなりはしないでしょう。それこそ「恥の上塗り」にしかならない。もし、日本政府・外務官僚に、いまだ「恥」を感じる感性を持っているのなら、これまでのこの国の外国人・難民政策の閉鎖性をこそ恥じ、他者に開かれた社会を指向すべきです。
脚注
[註1]「ここでのアクセントはあくまで「脱北者」であって、「反日感情」ではない、ーーと反駁される向きもあるかもしれない、ーーいわんや「直接」などと誰も言っていないではないか」、と。だが、そうは問屋が卸さない。もし仮にそう主張するのであれば、結局のところ、「脱北者」ゆえに「入国させる義理」はない、というようなナチのホロコーストと同形の論理に陥る。
[註2]喩話に註を付けるのも野暮だが、いちおう一言しておこう。これまで繰り返し述べてきたように、私はあくまで外国人の「無条件」受入れを主張しており、たとえ日本への入国目的が「犯罪」である外国人にしても、入国の時点で上陸を拒否する現状には断固反対したい。
補追:上で展開できなかった論点を「箇条書き」ふうに書き出したい。いささか不格好ながら、私の菲才のしからしめるところ、何卒ご海恕いただきたいと思う。
・旧日本軍の「証拠隠滅」について。
アジア・太平洋戦争敗戦直後、日本が組織的に公文書消却を行ったことはよく知られた歴史的事実です。現自民党代議士の奥野誠亮氏は自分がその責任者のひとりであったことを自ら認めています。
・外国語と取調べ・裁判
外国語を通じた取調べや裁判にあって、外国語の普及状況は基本的に「わずらわしさ」とはべつ。(外国語で裁判を行なったり、調書を外国語のまま書くのであれば話は違いますが) せいぜい、マイナー言語によって英語より手続きが「煩雑」になるのは、せいぜい通訳をみつける段階の話でしょう。いずれにせよ、繰り返しになりますが、それは早晩、いま以上に避けては通れなくなる意味で、むしろ肯定的にとらえるべきでしょう。
・外国人犯罪について
誤解するかたは、どう言っても誤解するとは思いますが、念のため。
私は外国人犯罪の増加を憂うべきことだと思います。これでいいですね?
これは メッセージ 33 (musakurusieki さん)への返信です.
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