「朝鮮人」という名前の思い出
投稿者: kaspar47 投稿日時: 2003/11/11 18:09 投稿番号: [8409 / 44985]
「朝鮮人」という名前の思い出(No.1)
昭和40年代の話です。私の10代の頃です。
列車の客席で私の前の男が急に、
「俺は、朝鮮人だ!」と叫びました。私はなんのことだか分かりませんから目の前の男を見ました。男はまたもや「俺は、朝鮮人だ!」と叫びました。列車の客席はそんなに混んでいなかったのですが、私の隣の中年の男は席を移っていきました。その客車にいた全ての人は私の席の方を見ていました。なにが起こったのか、私は呆然としていました。いかにも悲憤をぶちまけたような大きな声に動かされてもいました。
すこし落ち着いてから、男は私に言いました「俺は、朝鮮人だ」。それが何を意味しているのか私には分かりませんでしたが「はい」と答えました。「俺はこれから自殺するんだ!」とその男は叫びました。声が列車じゅうに響きます。私は何も知らないバカでしたから「どうしたんですか?」と聞きました。ここからが不思議なんですが、目と目を見交わしてみるとお互いに理解しあえるように感じました(錯覚かも)。男は身の上話を少ししました、厚木の米軍基地にいたこと、朝鮮人であることで差別されたことなどでした。私が初めて会った朝鮮人でした。
私は「自殺するんですか?」と聞いたように思います。男はしばらくして、列車をおりて行きました。彼はおりる前に、私に握手を求めました。彼が駅に消えて行った姿が忘れられません。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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