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koibitonoirumachikado様

投稿者: lilasnosakukoro 投稿日時: 2004/09/30 16:20 投稿番号: [22507 / 44985]
  こんにちは。
  レス、ありがとうございます。


>現代では、イスラム原理主義者ちがたちが、このとおりのことをしていますが、中世ヨーロッパでは、専らキリスト者達がこれを行っていましたね。

  この『パンセ』の言葉を胸に刻んで自らを変革しない限り、イスラム原理主義者には(今は勢いがあったとしても)明日はないと思っております。


>   魔女の嫌疑をかけられた者には、生爪をはがす、手足の指を1本ずつ折る、水責めにする、逆さづりにする、重い石を足にくくりつけた上で木馬に乗せる(ああ、私はSM趣味では、ありませんよ)などと想像を絶する各種拷問が実施されました。

  これらの拷問の結果、死んでしまった人は魔女ではなく普通の人だった(ふざけるな、死んでしまったら何もかも御終いだ!!!)ということで免責されます。

  拷問に耐え切れず、魔女であることを認めて(もちろん、虚偽の自白ですが)しまった人には、恐ろしい火あぶりの刑が待ち受けていましたね。

  しかも、中世ヨーロッパのキリスト者たちの冷血は、それだけでは収まらず、処刑の様子をくまなく記録していたことです。
  いわく、今皮膚が焼け爛れ、骨が見えてきた、もう少しで真っ黒焦げになる、今一息だと、残酷な場面をまるでスポーツ観戦のように(最も古代ローマでは、実際に人間同士を戦わせ、首を切られ血しぶきを浴びて人間が倒れていく様子を喜んで見物していたのですから、これも何をかいわんやですが)楽しんでいる。


  これらの様子を例の『魔女狩り』などで読むたびに、毎回夕食が食べられなくなり、母から「よけいな本は読むな!」と叱られました。


>   ああ、人間とは何と罪深いものか!!

  ただ、人間の世にも救いはないわけではないということをご紹介させて頂いてよろしいでしょうか。

  ルネサンス期の人物になりますが、16世紀のフランスに、ミシェル・ド・ロピタルという宰相がおりました。

  彼自身はカソリックだったのですが、彼の妻はプロテスタント――しかもロピタルの舅であるその父は、宗教改革運動弾圧を専門にしていた刑事奉行でした。そのような複雑な背景を持つ家庭でしたが、ロピタルの家庭生活は極めて円満だったそうです。

  彼は、1559年にアンリ2世が亡くなり未亡人カトリーヌ・ド・メディシスが摂政となるに従い、旧教徒と新教徒とのあいだのバランス政策を推進するため宰相に抜擢されました。ですが、カトリーヌ太后は次第にカソリック勢力に屈するようになっていき、ロピタルは罷免されてしまいます。
  そして、あの有名な1572年の「サン・バルテルミーの虐殺」事件が起こるのです。ロピタルは、この事件の直後、力尽きるように息を引き取りました。

  『フランス・ルネサンスの人々』を著した渡辺一夫氏は、ロピタルの章をこう結んでいます。
「ミシェル・ド・ロピタルの《むだ》な努力の根底には、『それはキリストと何の関係があるのか?』と、同じキリストの名を掲げて憎み合い殺し合うキリスト教徒に問いかける心根が貫き通していたと言ってよいでしょう。彼の生涯は、《シシュポスの神話》を思い出させます。しかし、こうした営みこそ、人間の名に値するものであると信じたいのです。『人類はしょせん滅びるものかもしれない。しかし、それに抵抗しながら滅びよう』というセナンクゥールの言葉が、しみじみと響いてきます。」

  甘いでしょうか?

  お付き合い頂き、ありがとうございました。
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