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言葉の変化(ちょっと脱線)

投稿者: cyukyoubaka 投稿日時: 2004/02/17 20:06 投稿番号: [13694 / 44985]
言葉(特に発音)と言うものは、非常に変化しやすい物ですから、同じ言語であっても
現在使ってる言葉と、当時の言葉や発音が同じだったというケースの方が少ないです。

現に日本語だって、ほんの数十年前(戦前や大正期)と現在ですら、発音が異なってき
ています。例えば「え・ゑ」の使い分けなんか良い例です。

戦前の小学校では、人名で「ひさゑ」は「ひさえ」ではなく「ひさいぇ」と発音を習ったとか、
当時の日本人は発音を旧仮名遣いで使い分けてたことを、多くの随筆家や作家が作品の
中で書いてます。

これが中世より前の古代に至っては。。。そりゃ発音が違って当たり前でつ(^^;

私が中学校の頃、国語の教師が教えてくれた例ですが、かっては謎かけ(なぞなぞ)と
して成立してた問いが、発音の変化のため時代と共に意味が通じなくなったそうです。

これは16世紀初頭に書かれた「体源抄」という書物に載ってるなぞなぞです。

「   母には二度会いたれども   父には一度も会わず   」

このなぞなぞの答えは「   唇   」です。

この時代の発音では「   はは   」の [ h ] は [ p ] と発音されてたんです。

「母(はは)」の発音は「   ぱぱ   」ですから、唇が二回閉じる(触れる)
だから、「母には二度会いたれども」となります。

一方、「父(ちち)」といっても、唇は閉じません(触れません)
だから、「父には一度も会わず」となって、なぞなぞが成立しますが。。。

後の世では、は行の発音は [ぱ   p音] から [ふぁ   φa音] そして [は   h音] に変化していっ
たので、後世では意味が通じなくなり、このなぞなぞは何故答えが「唇」になるのか謎と
されていました。

やっと答え(なぞなぞの意味)が判明したのは、明治になってからだそうです。
明治の言語学者が [ p音考 ] として中世の発音について論文を発表し、現在ではこの発音
の変化が学会での定説になっています。
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