北朝鮮核開発問題

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対韓国近代史(そのⅡ)

投稿者: kayryo58 投稿日時: 2005/03/02 16:05 投稿番号: [5049 / 43252]
  プランは周到巧妙であった。   ロンドンタイムスの記事に出てくる、高宗御前会議の途中で退室した大臣とは、もっとも強硬に反対した参政の韓圭雪であった。
  「参政大臣は依然として姿を見せない。そこで誰かがこれを訝ると、伊藤侯は呟く様に『殺っただろう』と澄ましている。列席の閣僚中には日本語を解する者が二、三人居て、これを聞くとたちまち其隣へ其隣へとささやき伝えて、調印は難なくバタバタと終ってしまった」(坂元茂樹「日韓保護条約の効力」)。

  大臣たちの脳裏には、日本公使・三浦観樹公使(陸軍大将)主導による王妃斬殺事件が恐怖としてよみがえり、我が身の危険をひしひしと感じたのではないかと思われる。

  日韓合邦運動の「一進会」という組織は「革命勢力」などではなく、日本の支援を受けた御用団体で内田良平らの「多民族・大アジア主義論」の理想に共鳴した李容九らが興したものだったが、用済みとなった同組織は併合直後には解散させられる。その後の日本による武断統治に一九一九年「三・一独立運動」が起き夥しい朝鮮民衆の血が流された。

  日本支配に反対して活発化したその前の義兵闘争は「朝鮮駐屯軍部」(日本軍)の資料によっても十四万千六百三人の義兵が参加し死者は一万七千六百八十八人とある。これはまさしく戦争であった。

  江華島事件があった一八七五年、福沢諭吉は「文明論の概略」を著しこれが少なからず日本の方途を示した。曰く、人類は野蛮〜未開〜文明の段階をへて発達する、と。日本が目標とすべきは西洋文明である、とも。この西洋の文明は他への侵略の上に築かれたが、それは「近代化」に遅れをとったアジアへの侮蔑であった。

  若くして西洋に学んだ福沢は帝国主義列強の哲学的論理に傾倒していた。古代ローマ史を読んだかどうかは分らないが、軍事力で他を侵攻し支配への秩序を確固としていくのを良しとした。その論理の根底には力の征服による「野蛮や未開地域への文明への帰依」という理念があって被征服の民を尊重した。しかし朝鮮や清国は野蛮でも未開世界でもなかった。それどころかそもそもの日本の文明は相手側に拠っていた。  

  欧米列強にローマ帝国の他民族尊重という理念を継承する論理があったとするなら、日本帝国はそれとは明らかにちがっていた。

  先述したとおり西洋に対しては鎖国攘夷を強行に行った朝鮮朝廷がなぜ易々と日本の軍門に下ったのだろうか?これは隣国という地の利のほかに同じ儒教の言葉を話す東洋のルールを使ったからである。またそこには大院君(摂政)を政争の末追い出した閔妃派が対外穏健政策への転換を模索していたタイミングと重なった”幸運”があった。

  近ごろ日本には自由史観というものが出てきていて「新しい歴史教科書をつくる会」などのメンバーらが盛んに漫画本などで”分かりやすく”歴史を歪めて大衆に解説している。「一進会」などという普通は誰も知らないような語句や「日本の植民地行政は日本人の誇りだ」などという“意見”が無識なひとから出てくるのはそうした“分かりやすい歴史もの”漫画などの弊害であろう。これはナショナリズムや保守主義とは縁遠い次元のものだが憂慮すべきことではある。
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