NHK週刊こどもニュース(プルサーマル)
投稿者: kanewatenkano 投稿日時: 2006/11/04 21:23 投稿番号: [19064 / 43252]
プルサーマルとは
'01/6/2 放送
5月27日、新潟県刈羽村で、「原子力発電所のプルサーマルを認めるかどうか」の住民投票をした結果、反対が多数になり、プルサーマルを実施するのはむずかしくなりました。では、このプルサーマルとは、どういうことなのでしょうか。
プルサーマルとは、「普通の原子力発電所でプルトニウムを燃料に使う」という意味です。プルサーマルの「プル」とは「プルトニウム」のことです。「サーマル」とは、「サーマル・ニュートロン・リアクター」の略で、簡単に言えば「原子力発電所」のことです。
ウランを燃料にして高い熱を出し、お湯をわかして水蒸気を出して発電機を回し、電気を起こすのが原子力発電所の仕組みです。
普通の原子力発電所では、燃料にウランを使っているのですが、ここでプルトニウムも燃料として使おうという計画なのです。
原子力発電所の燃料として使われるウランは、日本国内ではほとんどとれないため、外国から輸入して日本国内で燃料に加工しています。この燃料を原子力発電所で使うと、使い終わったゴミが出てきます。
このゴミには、放射能のゴミと、まだ使えるウラン、それにウランから変化したプルトニウムの3種類が混じって出てきます。そこで、これを分別して再利用しようというのが、「核燃料リサイクル」とか「核燃料サイクル」とか呼ばれるものです。
使い終わった燃料は「再処理工場」に運んで分別し、まだ使えるウランを新しいウラン燃料にします。また、プルトニウムについては、プルトニウムを専門に燃料に使う原子力発電所を作りました。それが「もんじゅ」です。でも、「もんじゅ」は事故が起きて、いまのところストップしたままです。
そこで、プルトニウムをウラン燃料と一緒に使うという考え方が、クローズアップされました。この考え方自体は前からあったのですが、「もんじゅ」が使えなくなって、プルトニウムが大量にたまってしまう可能性が出てきたので、積極的にウラン燃料と一緒に使おうというわけです。
プルトニウムは、核兵器の材料にも使われます。日本国内にプルトニウムがたくさんたまってしまうと、「日本は核兵器を作るつもりなのか」と外国から疑われる恐れもあります。そこで日本は、「プルトニウムを大量にためることはしません」と宣言しています。そのためにも、プルトニウムをウラン燃料と一緒に使おうというわけです。
プルトニウムは、ウランと一緒にして燃料にします。これを「MOX燃料」(ウラン・プルトニウム混合燃料)といいます。「MOX燃料」は、外国で作ってもらって日本に運んできます。
「MOX燃料」をウラン燃料と一緒に使えば、その分だけウラン燃料が少なくて済むというわけです。
でも、「MOX燃料」を使う原子炉は、もともとウラン燃料だけを使うように作られたものです。そこにプルトニウムが入った燃料を使うと、原子炉が痛みやすくなるのではないか、などと心配する人もいます。
これに対して原子力発電所は、「プルサーマルは外国でもたくさん使われていて、安全性は確認されているから心配はない」と言っています。また、実はウラン燃料を使っていると、ウランの一部がプルトニウムに変化して、このプルトニウムも燃料として使われているのです。その量がもう少し増えるだけだ、と説明しています。
今回、新潟県刈羽村では、すでに運転をしている原子力発電所でプルサーマルを実施しようとしたところ、「安全性に疑問があるから、プルサーマルを認めるかどうか地元住民の意見を聞く必要がある」ということになって、住民投票が行われました。結果は、反対が半分以上になりました。プルサーマルは、当分しないことになりそうです。
茨城県東海村で、原子力発電所の燃料を作っている最中に「臨界事故」が起きたりして、「心配だ」という人が多かったのですね。
でも、原子力発電所の運転を続けていると、プルトニウムがどんどん増えてしまいます。これをどうするか、という問題は残るのです。
【 2001/6/2 放送(内容は放送時点でのものです)
'01/6/2 放送
5月27日、新潟県刈羽村で、「原子力発電所のプルサーマルを認めるかどうか」の住民投票をした結果、反対が多数になり、プルサーマルを実施するのはむずかしくなりました。では、このプルサーマルとは、どういうことなのでしょうか。
プルサーマルとは、「普通の原子力発電所でプルトニウムを燃料に使う」という意味です。プルサーマルの「プル」とは「プルトニウム」のことです。「サーマル」とは、「サーマル・ニュートロン・リアクター」の略で、簡単に言えば「原子力発電所」のことです。
ウランを燃料にして高い熱を出し、お湯をわかして水蒸気を出して発電機を回し、電気を起こすのが原子力発電所の仕組みです。
普通の原子力発電所では、燃料にウランを使っているのですが、ここでプルトニウムも燃料として使おうという計画なのです。
原子力発電所の燃料として使われるウランは、日本国内ではほとんどとれないため、外国から輸入して日本国内で燃料に加工しています。この燃料を原子力発電所で使うと、使い終わったゴミが出てきます。
このゴミには、放射能のゴミと、まだ使えるウラン、それにウランから変化したプルトニウムの3種類が混じって出てきます。そこで、これを分別して再利用しようというのが、「核燃料リサイクル」とか「核燃料サイクル」とか呼ばれるものです。
使い終わった燃料は「再処理工場」に運んで分別し、まだ使えるウランを新しいウラン燃料にします。また、プルトニウムについては、プルトニウムを専門に燃料に使う原子力発電所を作りました。それが「もんじゅ」です。でも、「もんじゅ」は事故が起きて、いまのところストップしたままです。
そこで、プルトニウムをウラン燃料と一緒に使うという考え方が、クローズアップされました。この考え方自体は前からあったのですが、「もんじゅ」が使えなくなって、プルトニウムが大量にたまってしまう可能性が出てきたので、積極的にウラン燃料と一緒に使おうというわけです。
プルトニウムは、核兵器の材料にも使われます。日本国内にプルトニウムがたくさんたまってしまうと、「日本は核兵器を作るつもりなのか」と外国から疑われる恐れもあります。そこで日本は、「プルトニウムを大量にためることはしません」と宣言しています。そのためにも、プルトニウムをウラン燃料と一緒に使おうというわけです。
プルトニウムは、ウランと一緒にして燃料にします。これを「MOX燃料」(ウラン・プルトニウム混合燃料)といいます。「MOX燃料」は、外国で作ってもらって日本に運んできます。
「MOX燃料」をウラン燃料と一緒に使えば、その分だけウラン燃料が少なくて済むというわけです。
でも、「MOX燃料」を使う原子炉は、もともとウラン燃料だけを使うように作られたものです。そこにプルトニウムが入った燃料を使うと、原子炉が痛みやすくなるのではないか、などと心配する人もいます。
これに対して原子力発電所は、「プルサーマルは外国でもたくさん使われていて、安全性は確認されているから心配はない」と言っています。また、実はウラン燃料を使っていると、ウランの一部がプルトニウムに変化して、このプルトニウムも燃料として使われているのです。その量がもう少し増えるだけだ、と説明しています。
今回、新潟県刈羽村では、すでに運転をしている原子力発電所でプルサーマルを実施しようとしたところ、「安全性に疑問があるから、プルサーマルを認めるかどうか地元住民の意見を聞く必要がある」ということになって、住民投票が行われました。結果は、反対が半分以上になりました。プルサーマルは、当分しないことになりそうです。
茨城県東海村で、原子力発電所の燃料を作っている最中に「臨界事故」が起きたりして、「心配だ」という人が多かったのですね。
でも、原子力発電所の運転を続けていると、プルトニウムがどんどん増えてしまいます。これをどうするか、という問題は残るのです。
【 2001/6/2 放送(内容は放送時点でのものです)
これは メッセージ 19058 (kanewatenkano さん)への返信です.
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