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台湾、晴れ続きから薄曇りの日々へ

投稿者: utsukusiikuninihonn 投稿日時: 2004/12/12 10:58 投稿番号: [5116 / 85019]
どうも、どちらも勝ったとも負けたとも言い難い、台湾立法院(国会)選挙でした。
おおむね日本の自民党と民主党の選挙結果と似ています。

結果は、

陳水扁総統率いる与党101議席(民進党89、 9議席増、台湾団結連盟12、変わらず、合計では9議席増)、
国民党の連戦率いる野党114議席(国民党79議席、13議席増、親民党34, 10議席減、全体では3議席増加)

となりました。

突き詰めて言えば民進党と、国民党が基盤拡大し、その他第二党が国民から評価されず、そのため、全体的な構図も変わらない結果となったというところでしょう。

与党が伸び悩んだのは、陳水扁総統が、選挙戦の直前まで、台湾正名問題で中華民国名称にこだわって、台湾と名乗るのを躊躇した挙げ句、その後急にまた台湾とするべきだとするなど、考えがふらついていて、国民からのイメージが揺らいだ事、また、何より母胎となった民進党が今回も体質改善できなかった事でしょう。

国民党というのは、無論、蒋介石、蒋経国以来の体質で腐敗、独裁的、反台湾的なところが色濃いのですが、民親党も腐敗体質と無能然としたところがあって、いまだ近代的な政党とは言えません。

その上、陳水扁がふらついていて、物事への対処が今一つうまくない、また、米国のパウエル失言(台湾の主権国家意識、あり方を強く揶揄、否定した。まったくもって馬鹿な発言をしたもの、米国外交史に残る失言でしょう)、中国の圧力、日本の冷淡が重なって、国民側が素直に動く気にならなかった、鼻白んだのだと思います。

いづれにしても、これで、あと4年間は、台湾は台湾としての独立色を濃くして日米との連合態勢を強く打ち出す可能性はなくなりました。

むしろ中共が国民党を通じて、引き続き浸透政策を強力に打ち出す地域となったと考えた方がいいでしょうね。
それでも柔軟で、至って現実的な台湾の事ですから、「韓国化」まではさすがにいかないものの、今後、小「香港化」する可能性は十分に残されます。
特に、対中共軍備強化が進まなくなる事は一番尾を引く(国民党は一貫して反対している)でしょう。

日本にすれば、今回の選挙で、台湾が国民党時代の終わり(といっても国民党を断ち切ってしまうわけにもいきません。下手にやりすぎれば、国民党は中国に救援依頼声明を出し、中共の侵攻大儀を作りかねない)を形成できなかった事は残念なのですが、とりあえず、現状維持、少なくとも反日勢力側に陥落してはいない、という事で満足する他ありません。

私が今後心配なのは、陳水扁の手腕(やはり心もとないですね)と、日本側の対応です。
ことに日本は、国民党も民進党も、台湾官僚も若手はほぼすべて米国帰りの者になっているのですが、日本側は、今まで交流の厚かった自民、経産省関係者などもその事をよく理解しておらず、それら米国帰りの心理を分かっていない事です。
きちんとした意思表示(石原慎太郎知事のような)を常にしていかないと、日本頼りにならずと思われ、結局彼ら、国民党教育世代、米国影響下にある世代が日本から気持ちが離れてしまう事です。

せめて、今後、森喜朗氏、石原知事を中心に、経産省(昔から外務省などよりずっと愛国的です)を軸に第二外務省としての明確な働きかけを続けてほしい、と切に願いますね。

影響力の大きい小林よしのり氏にも、ぜひ「台湾論Ⅱ」を出していただきたいと思います。
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