Re: 水蒸気増大→南極の雪増大→海面上昇?
投稿者: dvzt0aa 投稿日時: 2011/11/21 23:30 投稿番号: [53159 / 55267]
>ああ、そのタイトルは、海面上昇が怪しくなってきましたね、もしくはそんな簡単に海面上昇なんて言っていいのかという意味で「?」を付けたのです。
海面上昇が怪しくなった?
mouki_fubokuさん、そんな妄想を抱いても無駄だと思うよ。
南極大陸の内陸部では氷は融けないため、積雪により年々氷が厚くなることは古くから知られていたことだ。
その観測も今回が初めてではない。
南極の氷が厚くなれば海面を下げる働きをする。
一方、南極周辺の海岸部では棚氷の崩壊で氷が失われている。
これは海面を上昇させる働きをする。
IPCC第3次報告書では、1910〜1990年の80年間で、南極の氷が起因の海面変化は-170〜+20mmと見積もっている。
即ち、この間、南極の氷は海面を下げる働きをしたと発表している。
その後、西南極で大量の棚氷の崩壊が観測されている。
これを受けIPCC第4次報告書では
1993〜2003年の南極の氷床による海面変化は
+0.21±0.35mm/年 の上昇と見積もっている。
(誤差の範囲が大きいのでマイナスの可能性も残されている)
この数値は実際に観測されている海面上昇の10%以下だ。
地球科学者は、今のところ、南極の氷は海面上昇に大きくは寄与していないと言う見解だ。
南極大陸は広大で気候が大変厳しい。
氷床の質量の変化量を実地観測するのは容易ではなく、見積もり誤差は上の数字が示すように大きい。
今回のような国立極地研究所の実地調査は重要だが限界がある。
地球温暖化による海面上昇は世界的な関心事だ。
そのため、米国を中心に先端科学技術を駆使して、全地球規模での海面上昇量や、氷床質量の変化が観測されている。
・ 人工衛星から観測した氷床高度の経年変化と氷床の動きから求めた氷床質量の変化は
西南極は -31〜-196ギガトン/年 の速度で氷が減少し
東南極は -4〜+22ギガトン/年 でやや氷が増えている。
・人工衛星GRACEを使った重力測定による氷床質量の変化は
西南極は -132±77ギガトン/年 で氷が減少し
東南極は -57±52ギガトン/年 で減少している。
どちらの観測でも、南極全体で氷床は減少している。
また氷床の減少は加速的に増大しているのが確認されている。
Nature Geoscience2,859-862(2009)
余談だがGRACEを使った宇宙からの重力観測で日本列島の積雪荷重の季節変動が分かるそうだ。
日本列島は、冬は積雪の重みで重くなり夏は融けて軽くなる。
IPCC4次報告書の海面上昇予測は、全ての要因を含め、今世紀末の海面は20世紀末より18〜59cm上昇すると見積もられている。
この数値は低すぎるのでは、と報告書が出された当初から指摘されていた。
IPCC4次報告書で採用された海面上昇の予測モデルの平均海面上昇率は1.9mm/年だった。
しかし、近年の人工衛星からのレーダー観測では全海洋の平均海面上昇量は、3.4mm/年だ。
また、人工衛星からの観測や実地調査で、グリーンランドの氷床融解が予想以上の速度で進んでいるのが観測されている。
これまで僅かだった南極の氷床の融解も無視出来なくなる。
最近発表される地球科学者による論文の21世紀末の海面上昇予測値は、中心値が1mを超えるものが多い。
IPCC第5次報告書はこれらの結果を反映したものになるだろう。
海面上昇が怪しくなった?
mouki_fubokuさん、そんな妄想を抱いても無駄だと思うよ。
南極大陸の内陸部では氷は融けないため、積雪により年々氷が厚くなることは古くから知られていたことだ。
その観測も今回が初めてではない。
南極の氷が厚くなれば海面を下げる働きをする。
一方、南極周辺の海岸部では棚氷の崩壊で氷が失われている。
これは海面を上昇させる働きをする。
IPCC第3次報告書では、1910〜1990年の80年間で、南極の氷が起因の海面変化は-170〜+20mmと見積もっている。
即ち、この間、南極の氷は海面を下げる働きをしたと発表している。
その後、西南極で大量の棚氷の崩壊が観測されている。
これを受けIPCC第4次報告書では
1993〜2003年の南極の氷床による海面変化は
+0.21±0.35mm/年 の上昇と見積もっている。
(誤差の範囲が大きいのでマイナスの可能性も残されている)
この数値は実際に観測されている海面上昇の10%以下だ。
地球科学者は、今のところ、南極の氷は海面上昇に大きくは寄与していないと言う見解だ。
南極大陸は広大で気候が大変厳しい。
氷床の質量の変化量を実地観測するのは容易ではなく、見積もり誤差は上の数字が示すように大きい。
今回のような国立極地研究所の実地調査は重要だが限界がある。
地球温暖化による海面上昇は世界的な関心事だ。
そのため、米国を中心に先端科学技術を駆使して、全地球規模での海面上昇量や、氷床質量の変化が観測されている。
・ 人工衛星から観測した氷床高度の経年変化と氷床の動きから求めた氷床質量の変化は
西南極は -31〜-196ギガトン/年 の速度で氷が減少し
東南極は -4〜+22ギガトン/年 でやや氷が増えている。
・人工衛星GRACEを使った重力測定による氷床質量の変化は
西南極は -132±77ギガトン/年 で氷が減少し
東南極は -57±52ギガトン/年 で減少している。
どちらの観測でも、南極全体で氷床は減少している。
また氷床の減少は加速的に増大しているのが確認されている。
Nature Geoscience2,859-862(2009)
余談だがGRACEを使った宇宙からの重力観測で日本列島の積雪荷重の季節変動が分かるそうだ。
日本列島は、冬は積雪の重みで重くなり夏は融けて軽くなる。
IPCC4次報告書の海面上昇予測は、全ての要因を含め、今世紀末の海面は20世紀末より18〜59cm上昇すると見積もられている。
この数値は低すぎるのでは、と報告書が出された当初から指摘されていた。
IPCC4次報告書で採用された海面上昇の予測モデルの平均海面上昇率は1.9mm/年だった。
しかし、近年の人工衛星からのレーダー観測では全海洋の平均海面上昇量は、3.4mm/年だ。
また、人工衛星からの観測や実地調査で、グリーンランドの氷床融解が予想以上の速度で進んでいるのが観測されている。
これまで僅かだった南極の氷床の融解も無視出来なくなる。
最近発表される地球科学者による論文の21世紀末の海面上昇予測値は、中心値が1mを超えるものが多い。
IPCC第5次報告書はこれらの結果を反映したものになるだろう。
これは メッセージ 53138 (mouki_fuboku さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/2000251/co5e29ch2bdldbja4k4xa47a4f0l8c0a1aa_1/53159.html