地球温暖化問題に関して一言!

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ホットスポットは存在する

投稿者: dvzt0aa 投稿日時: 2011/08/19 00:38 投稿番号: [52728 / 55267]
> http://scienceandpublicpolicy.org/images/stories/papers/monckton/whatgreenhouse/moncktongreenhousewarming.pdf
> p.6にあるのがIPCCで採用されたシミュレーション結果、5つのモデル全てがCO2の温室効果で赤道上空8〜12kmの温度上昇を予測していますが、 p.7のUK Met Office(Hadley Center)の気球観測ではそんなものは観測されませんでした。温暖化論者は、観測が間違っているんじゃないかと本末転倒なことを言ってますが、もちろんモデルが破綻しているのが原因なのは言うまでもありません(どこが間違っていたかは、いろいろ議論があります)。

現代の気候モデルの予測では、熱帯の対流圏上層の気温上昇は地表の気温上昇より大きくなる。
この平均気温の上昇が大きくなる領域(ホットスポット)の存在はp.7の図では観測されていない。
ただこれを持って、現代の気候モデルは破綻している、という人為温暖化否定論者の主張は間違いだ。

熱帯の約10km上空に存在が予測されているホットスポットを精度良く観測するのは容易ではない。
ホットスポットと言っても地表や周囲よりも10年で平均気温が0.1℃程度余分に上昇する領域だ。
一回の精密測定でその存在が確認出来る話ではない。
気温は雲や気流などの様々な気象条件により絶えず変動し、今測定しても10分後には0.1℃程度はすぐ変わってしまう。
そのため、有意のある結論を出すには長期に渡る膨大な観測データの蓄積が必要となる。

上空の気温は一般にラジオゾンデを気球に載せて観測し結果を無線で地表に伝える。
ラジオゾンデや気球の多くは使い捨てだ。
地表の気温観測に比べ、費用や手間は大きく、これまで蓄積されたデータ量は多くない。

米国海洋大気圏局(NOAA)のT.R.Karlらは2006年の報告書で、上のp.6とp.7の図を示した。
Hadley Centerの気球観測結果によるp.7の図はホットスポットが存在しないが、これだけでこの問題の結論を出すには不十分だ。
Karlらは、このような観測データもあるから将来モデルと観測値の間に深刻な不一致が生じる可能性も否定出来ず、今後より高い精度の観測が必要になると、注意を喚起するために発表したのであり、ホットスポットは存在しない、が彼らの結論ではないのだ。

これを受けて、世界のこの分野の専門家がこの研究に参加した。
世界各国で行われているラジオゾンデのデータの発掘や見直し、さらに1979年から行われている人工衛星からのリモートセンシングによる観測データの採用だ。
NASA, Hadley Centerなど世界の12の研究機関からの17人の共同論文が2008年に発表された。
p.7の図を発表したT.R.Karlも著者の1人だ。
http://www.llnl.gov/news/newsreleases/2008/NR-08-10-05-article.pdf
この論文の結論は「熱帯対流圏におけるモデルと観測値の気温の傾向は一致している」だ。
この論文の概要は次の紹介記事の図で見ることが出来る。
http://www.realclimate.org/index.php/archives/2008/10/tropical-tropopshere-iii/#more-607
この図で黒線が世界主要機関の気候モデルの平均値だ。
灰色の領域が気候モデルの2σの標準偏差の範囲だ。
残りは様々な観測値だが、モデルも観測値もバラツキは大きいがお互い大きな矛盾はない。
気圧が200〜300hPaの領域で、モデルも観測値も10年当たりの気温上昇量が大きくなっており、ホットスポットが観測されている。
勿論、現在のモデルも観測も十分とは言えず、今後の改良が必要なことは言うまでもない。

2006年にT.R.Karlらのp.7の図が発表されると、この図がCO2温暖化理論の破綻の証拠として、著者の意図に反し、CO2温暖化否定論の宣伝活動に盛んに使われるようになった。
上のMoncktonの論文(?)もその1つだ。

なお、Moncktonは科学者ではなく、イギリスのジャーナリストで政治家だ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Christopher_Monckton,_3rd_Viscount_Monck ton_of_Brenchley
彼はEUからの離脱を綱領にする右翼政党、イギリス独立党の政策立案責任者だ。
この政党は、温暖化対策はイギリスの国益に反するものとして強く反対している。
ご紹介の論文は科学論文を装っているが実際は政治的プロパガンダ文書だ。

気候の専門家の間では2008年の共同論文で決着し\xA4
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