高速鉄道事故の陰に、怪しい男と女(2)
投稿者: toshiro_1512 投稿日時: 2011/08/01 10:20 投稿番号: [333 / 388]
高速鉄道事故の陰に腐敗と安全軽視“鉄道金脈”を食い物にした男と女
■日独メーカーや現地の専門家も危惧していた劉志軍の“暴走”
「時速300キロの高速鉄道技術を外国から買ったものの、それを時速350〜380キロに改良し、十分な運行試験がなされぬまま量産に持ち込んだ。和諧号CRH380の原型は日本の新幹線とドイツのICE3だが、川崎重工とシーメンスは鉄道部との契約時に『最高時速は300キロまでしか出せない。中国が自分で改造し350、380キロに上げ仮に事故が起こっても我々は責任を負わない』と念押ししている」
劉志軍の暴走を危惧する声もあった。かつて鉄道部高官を務めていた人物は、6月末から北京−上海間の高速鉄道開通を目前に、現地紙にこうコメントしていた。
「劉志軍の行為は国際世論の批判にさらされ、その一方で国としての使命を背負わされていた。中国国民も世界一でなければ納得しなかった。そのため、時速380キロの高速鉄道を研究し、研究後1、2年でそれを量産と、十分な試験期間もないままに達成しなければならなかった。中国の専門家も『彼は狂っている』と警戒していた」
一方で、丁書苗は高速鉄道が東から西へ、また北から南に延長するその勢いに乗り、鉄道関連のプロジェクトを次から次へと受注していく。
彼女が買収し06年に設立した金漢徳環保設備有限公司は、高速鉄道の線路脇に設置する防音壁のメーカー。買収前の営業収入は0元で、しかも負債が6万元近くあったが、彼女が買収すると業績は一変。北京−天津高速鉄道のプロジェクトを落札し、年間売り上げは一気に9400万元にまで増えた。中国メディアは「07年比で3300%の増収」と伝えた。
同じく北京に設立した鉄道設備会社である博宥集団の資本金も増えていく。「もともと5000万元の資本金が、数年で数百万元に引き上げられた」ともいわれる。
内幕を暴くブログもある。「彼ら2人は互いにうまく利用しあい、劉志軍は自分の利権を使って丁を儲けさせ、丁書苗は劉志軍が“仕事しやすい環境作り”に励んだ」と言うのだ。たとえば、「世界トップクラブ」を名乗る「英才会所」というサロンもそのひとつだ。ここにはフランスやポルトガルほか各国の元首らが訪れていると言うが、恐らく国内外の人脈作りのために作られたものだろう。
ちなみに、丁書苗から劉志軍の手に渡ったバックマージンは、8億元(中国国内紙「経済観察報」)とも、20億元(香港紙「明報」)とも言われている。
しかし今年2月、劉志軍は“規律違反”の疑いで突然免職となる。ついに表舞台から引きずり下ろされたのだ。
在任期間中、彼は青海省とチベット自治区を結ぶ青蔵鉄道など多数の高速鉄道を完成させてきた。しかし、これら高速鉄道はすでに各地で事故が起こっている。武漢−広州間で、あるいは北京−瀋陽間で列車が故障し停止する事故が頻発しているのだ。太原−石家では開通後2年も経つもののトラブル続きだ。しかしこれらは「些細なこと」として闇に葬り去られてきた。
劉志軍の後任となった盛光祖のもとには、劉の罷免直後「とにかく速度は下げるべきだ」との陳情が入るようになったとも言われている。
中国の鉄道が高速化したところで、誰にどんな利益があるのか――。「当の利用者である国民は乗車券が高すぎて買えない上に、国家予算を浪費しただけ」、そんな厳しい世論が鉄道部に向けられている。結局その利益に浴したのは、官僚とそれに群がる“石炭おばさん”のようなハイエナたちだけだといっても過言ではない。国家予算を食い物にする彼らの頭に、「安全」の二文字など存在しなかったことだけは明白だろう。
■日独メーカーや現地の専門家も危惧していた劉志軍の“暴走”
「時速300キロの高速鉄道技術を外国から買ったものの、それを時速350〜380キロに改良し、十分な運行試験がなされぬまま量産に持ち込んだ。和諧号CRH380の原型は日本の新幹線とドイツのICE3だが、川崎重工とシーメンスは鉄道部との契約時に『最高時速は300キロまでしか出せない。中国が自分で改造し350、380キロに上げ仮に事故が起こっても我々は責任を負わない』と念押ししている」
劉志軍の暴走を危惧する声もあった。かつて鉄道部高官を務めていた人物は、6月末から北京−上海間の高速鉄道開通を目前に、現地紙にこうコメントしていた。
「劉志軍の行為は国際世論の批判にさらされ、その一方で国としての使命を背負わされていた。中国国民も世界一でなければ納得しなかった。そのため、時速380キロの高速鉄道を研究し、研究後1、2年でそれを量産と、十分な試験期間もないままに達成しなければならなかった。中国の専門家も『彼は狂っている』と警戒していた」
一方で、丁書苗は高速鉄道が東から西へ、また北から南に延長するその勢いに乗り、鉄道関連のプロジェクトを次から次へと受注していく。
彼女が買収し06年に設立した金漢徳環保設備有限公司は、高速鉄道の線路脇に設置する防音壁のメーカー。買収前の営業収入は0元で、しかも負債が6万元近くあったが、彼女が買収すると業績は一変。北京−天津高速鉄道のプロジェクトを落札し、年間売り上げは一気に9400万元にまで増えた。中国メディアは「07年比で3300%の増収」と伝えた。
同じく北京に設立した鉄道設備会社である博宥集団の資本金も増えていく。「もともと5000万元の資本金が、数年で数百万元に引き上げられた」ともいわれる。
内幕を暴くブログもある。「彼ら2人は互いにうまく利用しあい、劉志軍は自分の利権を使って丁を儲けさせ、丁書苗は劉志軍が“仕事しやすい環境作り”に励んだ」と言うのだ。たとえば、「世界トップクラブ」を名乗る「英才会所」というサロンもそのひとつだ。ここにはフランスやポルトガルほか各国の元首らが訪れていると言うが、恐らく国内外の人脈作りのために作られたものだろう。
ちなみに、丁書苗から劉志軍の手に渡ったバックマージンは、8億元(中国国内紙「経済観察報」)とも、20億元(香港紙「明報」)とも言われている。
しかし今年2月、劉志軍は“規律違反”の疑いで突然免職となる。ついに表舞台から引きずり下ろされたのだ。
在任期間中、彼は青海省とチベット自治区を結ぶ青蔵鉄道など多数の高速鉄道を完成させてきた。しかし、これら高速鉄道はすでに各地で事故が起こっている。武漢−広州間で、あるいは北京−瀋陽間で列車が故障し停止する事故が頻発しているのだ。太原−石家では開通後2年も経つもののトラブル続きだ。しかしこれらは「些細なこと」として闇に葬り去られてきた。
劉志軍の後任となった盛光祖のもとには、劉の罷免直後「とにかく速度は下げるべきだ」との陳情が入るようになったとも言われている。
中国の鉄道が高速化したところで、誰にどんな利益があるのか――。「当の利用者である国民は乗車券が高すぎて買えない上に、国家予算を浪費しただけ」、そんな厳しい世論が鉄道部に向けられている。結局その利益に浴したのは、官僚とそれに群がる“石炭おばさん”のようなハイエナたちだけだといっても過言ではない。国家予算を食い物にする彼らの頭に、「安全」の二文字など存在しなかったことだけは明白だろう。
これは メッセージ 332 (toshiro_1512 さん)への返信です.
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