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「千と千尋」、作品をゆがめる朝日の社説

投稿者: rykutukgi 投稿日時: 2003/03/26 22:51 投稿番号: [7783 / 28311]
3/25朝日社説より
  宮崎監督は日本公開の前に「千と千尋」のねらいをこう語っていた。
  「正邪の対決が主題ではなく、善人も悪人もみな混じり合って存在する世の中ともいう
べき中へ投げ込まれ、修行し、友愛と献身を学び、知恵を発揮して生還する少女の物語に
なるはずだ」
  善と悪の戦いが繰り広げられ、善が勝つのがハリウッドの世界だとすれば、善も悪もあ
る複雑な社会を愛と知恵の力で生きていくのが千尋の世界といえるだろう。
  千尋はどこにもいそうな、ひよわでわがままな現代っ子だ。危機に直面しても、恐ろし
げな者は悪だとの先入観にとらわれずに接するうちに、相手を変え、自分も成長していく。
そんな姿に希望を感じて映画館を後にできることが、米国でも共感を呼んだのではないか。
  「千と千尋」は全米での拡大公開が決まった。大統領にもぜひ見てほしい。

3/25読売編集手帳より
  神がいる。人がいる。戦いがあり、和解がある。時節柄、立場立場で政治的メッセージ
を仮託したいのが記者の習性だが、作品をゆがめてもいけない。筆の滑りを自戒して世界
が認めた楽しさ、美しさに喝采(かつさい)を送ろう。
  鈴木敏夫プロデューサーが、すべての宮崎作品に流れる作者の心を語ったことがある。
「世界は生きるに値するところで、美しいものが必ずあるところだ」…。この言葉を落と
し物にしたくない。
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