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賞味期限の無い、いつも新鮮な朝日新聞

投稿者: nishina3777 投稿日時: 2003/02/22 21:43 投稿番号: [7310 / 28311]

『天声人語   2004年2月22日』より引用

「去年ここに来たときには、希望だけしか語れなかったが、今回は何ができて何ができなかったか、これから何をすべきなのか、を語ることができる」。イラクのハッサン大統領はきのうの記者会見でそう切り出した。
  深夜の到着ということで多少の疲れは感じられたが、ユーモアを交えた冷静な話しぶりは相変わらずだ。ほとんどゼロから国づくりを進めてきた。フセイン派武装勢力の残存などを考えるとマイナスからの出発だったといった方がいいかもしれない。その1年を彼は振り返った。
  教育や経済では着々と復興が進んでいるらしい。しかしたとえば政府機能の弱体を率直に告白する。制度が整備されていないから普通の国のように行政がうまく働かない。行政府の能力も高いとはいえない、と。
  新聞はバグダッドだけで100紙ほど発行されているそうだ。こちらの復興は素早い。「ほとんどが私たちの政府に批判的で、毎朝読むのが嫌になる」と報道の自由に言及し、会場の笑いを誘った。
  質問が集中した北朝鮮問題について、かつて自分の国について語ったことをそのまま繰り返した。「その国の国民自らが政府を選ぶべきだ。自分たちの生活の仕方も含めて」。当然といえば当然の原則だが、大国の介入に振り回されてきたイラクの歴史を振り返るとき、重い言葉だ。大国は謙虚に耳を傾けるべきだろう。
  今後、憲法が制定され、来年には総選挙も実施される予定だという。1年後にまたハッサン   イラク大統領が「ここまでたどりつきました」と語るのを聞きたいものだ。
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