論理的に説明できる産経抄
投稿者: eeechirou 投稿日時: 2003/02/17 13:28 投稿番号: [7235 / 28311]
zombie_ppさん、横レス失礼します。
>どうやら本気な北の核武装に対し日本の安全をどう守るかといえば、日米同盟堅持以外に選択肢はない。観念的、偽善的な反米はナンセンスなのだ。
▲一見結論の導き方が短絡的のような印象を受けるかもしれませんが、限られた字数のなかでの表現ゆえに仕方ない面があるのと、現実路線で突き詰めて考えていけば結局はこの結論に辿り着くことになります。
イラク問題は、石油や経済面の問題はありますが、日本の安全保障上あまり大きな問題ではありません。こんなことを書くと、「日本がテロの標的になる」などと不安を煽る方もおられますが、その危険性は日本の一番の懸念である北朝鮮の核ミサイルとは比較になりません。そして、北朝鮮暴発の抑止力は米軍以外にありません。つまり、日本の安全を保障するのは、誠に残念ながら自衛隊ではなく日米同盟なのです。
同盟を組んでおきながら、一方でイラク問題には無関心で(さらに悪ければ米国の足を引っ張り)、他方で北朝鮮問題において米国の最大限の役割を期待するというのは、あまりに虫が良すぎます。国際関係とくに同盟関係は"give and take"です。
したがって、産経抄でイラクと北朝鮮がリンクしているのはごく自然なことです。そして、「日米同盟堅持以外に選択肢はない」というのも、悲しいかな現実的にそのとおりでしょう。「日・米・韓・中・露で新しい安全保障体制を構築する」なんていう人がもしいれば、その人は「夢想的」「世間知らず」というレッテルを張られてしまいます。
イラクは湾岸戦争の停戦協定に違反しているわけですから、米国が戦争を再開する理由はすでにあるわけです。しかし、国際世論の支持を得るために、そして、より合法的に戦うために米国は安保理決議を得ようとしています。日本としては、このスキームを支持するのが正しい姿勢でしょう。(個人的には常任理事国に中・露のようなならず者国家が入っているのはケシカランと思いますが、これも悲しい現実です) つまり、現在の政府の対応でいいわけです。
最後に、「観念的、偽善的な反米」ですが、「情緒的」と言ってもいいでしょう。独仏が人道的で成熟した国家だから戦争に反対していると信じている人々も少なくないでしょう。あと、「戦争とは何か」をろくに考えもせずに、ただ単に戦争反対を叫んでいる人々も日本人には多いように思われます。そのような甘く浅はかな考えは牽制しておく必要があります。さらに、朝日新聞をはじめ左翼系マスコミに焚きつけられている面もあります。そのような勢力と対抗するためにも、言論機関として最後の文言を言っておく必要があったのでしょう。
このように、産経抄からは深い思考が読み取れ、論理的に説明することができます。しかも、内容の正しさは、「読売の30年後の批評に耐える」ではありませんが、誠に現実的で筋の通ったものです。耐用年数が非常に短い朝日の記事とは明らかに異なります。朝日の場合、数週間から数ヶ月(ひどいときには数時間ということもありますが)後には通用しなくなってしまうことが多いですから。そして総括することがもしあったとしても、「あの・・・は何だったのだろう」で煙に巻かれて終わりですから。(笑)
「日本自身が独立国家として、自立していくことが本来は望ましい姿である」というあなたの言葉は理想的です。しかし、「本来は」であなたもご承知のとおり、現実は違います。日本が独立国家として自立するためには、国防上も自立していないといけません。現在の何倍もの軍事費を使って、自衛隊員を増員し、軍事衛星を上げ、スパイ防止法を強化することが必要になります。あなたは、それだけの覚悟があっておっしゃておられるのでしょうか?
忘れてならないのは、いいとこ取りはできないということです。安全保障は同盟国に依存し、非常時にろくに協力もせず、言いたいことだけ言っている。これは自立ではありません。家族構成に置き換えれば、パラサイトシングルとか、好き放題してる学生みたいなものですよ。そんな彼らでも、もし家に強盗が入ってきたら、親を見捨てずに戦うことでしょう。
日本は、究極的には「自立した国家」になって欲しいものですが、まずは、「当たり前の国家」になる必要があるでしょう。
これは メッセージ 7232 (zombie_pp さん)への返信です.