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靖国社説、小泉首相は「だだっ子」

投稿者: rykutukgi 投稿日時: 2001/08/03 13:51 投稿番号: [1401 / 28311]
7/28、選挙前の読売と朝日の社説の比較です。

・読売(28日朝刊社説)
「公益法人改革   補助金の大幅な削減で成果を示せ」
「馬券税   「再協議」では解決にならない」

KSDが税制上優遇を受けていることを指摘、公益法人へのあり方に疑問を呈し、改革を急ぐよう求める。後者は総務省に設けられた係争処理委員会の無能さをあげつつも、具体的な対応を求めるという、いつもながらの現実的な社説です。選挙直前に政治家をもてあそばない読売の融通のなさがよく現れています。

そこへいくと朝日は得意の靖国問題で、読者を喜ばせる社説を書いています。ポイントは政治家を見下すことです。政治家個人を見下すことにより、自分が偉くなったと勘違いすることができます。

・朝日(28日朝刊社説)
「靖国参拝   やはり、やめるべきだ」
(田中外相の進言について)「よく言ったぞ、と賞賛するのも情けない。まっとうな外交感覚の持ち主なら当然の発言と言うべきだろう。」

「やはり、やめるべきだ」すばらしい見出しです。「やはり」と頭に着くことによって、「もうこの問題は言わなくてもわかってるだろう」という感情が伝わります。口語で感情的表現を行うことによって、この社説は、より読者にとって親しみやすく、読者の心の奥底に入ってゆくことができます。また、「賞賛するのも情けない」として進言した、田中外相を見下している点も評価したいと思います。常日頃から「政治の責任」や「政治家が悪い」という論調を朝日、常に偉いのは批判精神を持っている(と誘導され勘違いしている)読者(あるいは朝日的用語で言うと「市民」)だという論調を張っています。たとえ朝日から見てみるべき点があっても政治家は「そんなこと当たり前だ」ありは「その程度ではだめだ」と見下す必要があるのです。

「信念を持つことと、だだっ子みたいに自分の考えに頑迷に固執することは違う。政治指導者に求められるのは成熟したバランス感覚であり、冷徹な現実判断である。」
「靖国神社参拝はやめるべきだ。」

「だだっ子」。本当に良い表現です。一国の首相を表現するのにこのくらい気持ちのいい言葉があるでしょうか。森首相を形容した「何の進歩もしていない」と並ぶ金言です。自民は当然支持基盤等を考慮し、小泉首相は熟考していますが、そのような本音は無視し個人のわがままレベルに論議を落としています。「田中外相はだめだ、小泉首相はだだっ子だ」、多くの読者が気持ちのいい優越感に浸りながら、この社説を自分の潜在不満のはけ口にすることができたことでしょう。相手を矮小化した個人攻撃は、攻撃する側にとっては気持ちのいいものです。

朝日が首相の就任以来、バカの一つ覚えのように唱えてきた靖国参拝問題。終戦記念日が近づいてきてやっと盛り上がってきました。4月の時点から、他紙からバカにされるほど、政策論に目もくれないで、終戦記念日前のキャンペーンの種をまいていた朝日。計算され尽くした朝日のキャンペーンには深みがあります。
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