そうかな?
投稿者: Peacetime_Killer 投稿日時: 2001/06/10 03:50 投稿番号: [1077 / 28311]
残念ながらウチは朝日と日経しかとっていない。しかも朝日は社会面だけで、あとはほとんど日経しか読まない。そんなわけで読売が何を書いたかは、貴方の投稿から推測するしかないことをあらかじめお断りしておきます。
<学校の安全性について>
ざっと投稿を読んで朝日の社説を読み直したところ、読売と朝日との違いは、そもそも今回の事件をきっかけに「学校の安全対策が不十分」と考えるかどうかの違いに端を発するように思えます。乱暴な言い方をすれば、読売が今回の事件を取り上げて「ほら見たことか、学校の警備を強化して最終的には学校に警察が出入りするようなシステムを作れ」と言っているのに対し、朝日は「事件があったからと言って「開かれた学校」の理念を損ねるような対策を講ずる必要はない。問題は安全対策以外にある」というスタンスのように見えます。ただ、事件の直後で「犯人を吊るせ!殺せ!」という国民感情に配慮して、「安全対策に全然問題はありません」とは言いにくい。朝日からは、そのへんの苦悩が読み取れましたが。
<保安処分(治療処分)について>
貴方は、朝日が精神障害を持った人の犯罪対策について「入退院手続きの見直しや社会復帰後のフォロー態勢の充実」を挙げたことを総論で片付けていると評し、反対に「刑事治療処分の導入」が具体的な対策であると考え、後者を唱えないと無為無策であると考えているように受け取れます。
しかし、昭和49年の改正刑法草案98条中の「治療処分」、同56年の刑事局案ともに、「治療」の美名の下に、精神障害者を無制限に隔離する「保安」対策であると批判が大きく、また、人的物的設備が到底確保できないとのことで、結局、立法されなかった経緯があります。「治療処分」に反対する場合には、現在の(措置)入院制度の充実、受入先での処遇等を重視することになるので、まさに朝日の論調そのものです。要は、読売と朝日の違いは、治療処分に対するスタンスの違いにすぎないと思います。
もし貴方が「精神障害者を保安上ぶち込めないのは無策だ」と考えたとしても、それは一つの見解にすぎないわけです。ちなみに私は今回の被疑者一人のために多くの精神障害をもった人達が不当な扱いを受けることが目に見えている保安処分には反対です。(精神障害者と犯罪の問題について、これ以上書くとバランスが悪いので、とりあえずこのへんで止めておきますが。)
なお、事件直後で責任能力にも疑義がある以上、あまり先走って「新しい対策」を唱えるのは刑事訴訟法の建前上問題があるし、府民健康プラザに開設した「心のケア」窓口の活動を社説の中で指摘している分、朝日の方が「冷静」ではないかと思います。
社説の論調というのは確かにあると思いますが、私は個人的には、レアケースとも言える事件をネタにして「早急に○○せよ」と断言する読売よりも、いくつかの素材を提供して(素材が偏っていることはままあるが)最終的な判断を読者にゆだねる朝日の方が、毎日読むには疲れなくていいと思います。ま、購読紙に従って自分の考えを決めたい人も多いでしょうから、これも好き好きでしょうが。
<学校の安全性について>
ざっと投稿を読んで朝日の社説を読み直したところ、読売と朝日との違いは、そもそも今回の事件をきっかけに「学校の安全対策が不十分」と考えるかどうかの違いに端を発するように思えます。乱暴な言い方をすれば、読売が今回の事件を取り上げて「ほら見たことか、学校の警備を強化して最終的には学校に警察が出入りするようなシステムを作れ」と言っているのに対し、朝日は「事件があったからと言って「開かれた学校」の理念を損ねるような対策を講ずる必要はない。問題は安全対策以外にある」というスタンスのように見えます。ただ、事件の直後で「犯人を吊るせ!殺せ!」という国民感情に配慮して、「安全対策に全然問題はありません」とは言いにくい。朝日からは、そのへんの苦悩が読み取れましたが。
<保安処分(治療処分)について>
貴方は、朝日が精神障害を持った人の犯罪対策について「入退院手続きの見直しや社会復帰後のフォロー態勢の充実」を挙げたことを総論で片付けていると評し、反対に「刑事治療処分の導入」が具体的な対策であると考え、後者を唱えないと無為無策であると考えているように受け取れます。
しかし、昭和49年の改正刑法草案98条中の「治療処分」、同56年の刑事局案ともに、「治療」の美名の下に、精神障害者を無制限に隔離する「保安」対策であると批判が大きく、また、人的物的設備が到底確保できないとのことで、結局、立法されなかった経緯があります。「治療処分」に反対する場合には、現在の(措置)入院制度の充実、受入先での処遇等を重視することになるので、まさに朝日の論調そのものです。要は、読売と朝日の違いは、治療処分に対するスタンスの違いにすぎないと思います。
もし貴方が「精神障害者を保安上ぶち込めないのは無策だ」と考えたとしても、それは一つの見解にすぎないわけです。ちなみに私は今回の被疑者一人のために多くの精神障害をもった人達が不当な扱いを受けることが目に見えている保安処分には反対です。(精神障害者と犯罪の問題について、これ以上書くとバランスが悪いので、とりあえずこのへんで止めておきますが。)
なお、事件直後で責任能力にも疑義がある以上、あまり先走って「新しい対策」を唱えるのは刑事訴訟法の建前上問題があるし、府民健康プラザに開設した「心のケア」窓口の活動を社説の中で指摘している分、朝日の方が「冷静」ではないかと思います。
社説の論調というのは確かにあると思いますが、私は個人的には、レアケースとも言える事件をネタにして「早急に○○せよ」と断言する読売よりも、いくつかの素材を提供して(素材が偏っていることはままあるが)最終的な判断を読者にゆだねる朝日の方が、毎日読むには疲れなくていいと思います。ま、購読紙に従って自分の考えを決めたい人も多いでしょうから、これも好き好きでしょうが。
これは メッセージ 1073 (rykutukgi さん)への返信です.