戦後漢字が制限されたいきさつ
投稿者: unhoo 投稿日時: 2012/12/13 18:11 投稿番号: [2546 / 2601]
nachitakaoさん
戦前から熱心なローマ字主義者だった松坂忠則(1902ー1985)が政府
役人が敗戦ショックで虚脱状態にあったのに乗じて、政府に建議して
「現代かなづかい」昭和21年11月16日内閣訓令および内閣訓示
を制定させたのである。同時に
「常用漢字表」1850字
も公布させ、この表にない漢字を政府は使用しないことにきめさせた。
当時印刷は活字を一字一字拾って並べたのだから、新聞社や印刷業者
は費用節約のためこの規定を歓迎した。政府の命令だから政府も遵守
した。
松坂の計画では一度にローマ字使用国家にするのは無理だから、数段
階に分けて漢字を減少し、ついに全廃し、それからローマ字に移行す
るつもりだった。
その第一段階が上記の政令によって成功したから、松坂は頃合を見計
らって、もっと漢字数を少なくする法令を作らせようと政府に働きかけた。
松坂を驚かせたことは、上記の政令は国や社会に定着して、もはや
動かすことができなかったのである。松坂はとうとう夢想のローマ字
国家を実現できなくて世を去った。
漢字の数は、その後政府が増やして今は2000字を越した。
松坂は小学時代仮名遣いを苦手としていたので、上記の政令では「ゐ」
と「ゑ」を除去した。実際は「ゐ」は非常に重要であるので、回復する
べきである。「ゑ」はさほど重要でないかも知れない。
参考書:
高島俊男著「漢字と日本人」(文春新書)
平成14年1月5日
第9刷
これは メッセージ 2543 (nachitakao さん)への返信です.
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