江戸さま〜NHK番組の主旨
投稿者: cafebangchhunhong 投稿日時: 2009/04/12 12:23 投稿番号: [9594 / 10346]
江戸さま
>意識調査(個人的にはまったく意味がないと思っているのですが)など統計的な資料でもあれば別ですが。
日本の植民地時代に対する印象についての意識調査というのは、台湾では行われていないと思うのですが、植民地統治に関するマイナス面、プラス面を客観的に評価し検討するという研究はたくさん行われています。私は仕事の合間にそのような学者が集まる研究会に顔を出しているのですが、豊富な蓄積があります。
>NHKの番組は見ていないのでなんとも言えないのですが、
NHKの番組の主旨は、まず、19世紀後半までの時代にヨーロッパが植民地主義で経済発展をなしとげた。そこで、日本も後発国としてその植民地主義のイデオロギーをそっくりそのまま模倣して、日本の競争力を世界にアッピールしようとした。
当時の国際法では、一等国、二等国、三等国という区別があり、一等国はイギリス、フランス、ドイツなど、二等国が日本など、三等国が植民地という位置づけだったようです。そこで、日本はこの国際法の壁を乗り切るべく、台湾を利用して日本が一等国であると世界に証明しようとした。
という筋書きをNHKはこの番組を通じて訴えているわけなんです。この文脈からすると、台湾のご老人たちが植民地時代を肯定するような発言をすると、NHKにとってはいささか調子が悪い。
そこで、後半の台湾人のご老人(知識階級が中心)に取材した部分では、ほとんどの発言が植民地時代を否定するものになっているのです。
>恣意的なやっつけ仕事。
つまり思慮の浅い怠け者の作ったダメ番組ではないかと想像します。
ここは判断が難しいと思います。実際、当時日本政府はどのような意識で台湾を統治したのか、その部分を分析すると、台湾を利用した部分もないとは言えません。国家間のサバイバル競争ですから、当然でしょう。
ただ、台湾の場合、戦後の国民党による独裁政治の影響で、日本の植民地主義の問題が相対的に薄められることになってしまった。つまり評価が極めて難しくなったと言えると思います。
ですから、一概にこのNHKの番組がダメ番組とも言えないし、さりとて、台湾の現状を正しく把握して伝えているかといえば、そうでもない。
つまり、台湾の現状というものは、簡単に把握できない、複雑なものなんだと私は言いたいのです。
これは メッセージ 9588 (edozaijyu さん)への返信です.
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