台湾人と本気で交流

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Re: 総統選終了

投稿者: naganaga57 投稿日時: 2012/01/24 22:58 投稿番号: [10324 / 10346]
もともと民進党はバラバラですからね。
謝長廷しかり、雑多な集まりであるがために、選挙に負けたら他派閥の手前辞めるしかないのです。

蔡英文については2008年に党首になって以来、当初はまとめ役としての力不足を懸念する声がありました。
くだんの謝長廷や、蘇なんたらも含めて。また蔡英文自身、当初は背伸びして多少キャラに合わない動きもありました。

しかしその後、陳水扁以後突出したリーダーシップを警戒する党内の空気も助けとなり、
かなりうまく党内世論をまとめてきたと感じます。

今回の敗因は大きくは一つに尽きます。
経済基盤を中国との関係に依存する多くの台湾民衆が急激な社会の変化を警戒したということです。

中国は今回、過去の失敗を踏まえて直接的且つ表面的な台湾総統選挙に対する干渉を抑えました。
しかし、直前になってHTCや長栄の経営者がメディアを介して馬英九支持を訴えたことからもわかるように、
政権が変わったら今までのようには行かないぞとするプレッシャーを間接的にかけ続けてきました。

国民党と民進党の短期的な政策に大きな違いを見出せないなかで、このポイントと
それに関する92コンセンサスの捕らえ方が結局は最後まで有権者の判断材料となりました。


現地在住者として言うと
2004年の陳水扁再選、2008年の馬英九当選、そして今回の2012年再選決定を通じて
台湾人の意識の変化が良く感じられます。

2004年の頃は、李登輝の流れを汲む民主化定着化を期待した世論の興奮がようやく冷め、
民進党が国会で少数派であったことから国政の停滞を招く状況と、なおかつ世界的な景気低迷によって、
当初高まりすぎた陳政権に対する期待感が相当のレベルまで低落した中で行われました。

世論が民進党に対する変革の期待と、国民党の安定感への期待のハザマで葛藤する微妙な状況でした。
もし銃撃事件で同情票が集まらなければ、おそらく陳水扁の再選はなかったでしょう。

2008年の選挙では
経済停滞に加えて陳水扁個人と家族に対する汚職疑惑が決定的となり、世論は明らかに陳水扁拒否の流れとなりました。

そして今回の選挙は
2009年の水害等、いくつかの局面で馬氏の管理能力を問う民意もあったものの
基本的には中国との関係をさらに進めることで、リーマンショックなどを乗り越えて、
台湾の経済状況を周辺国に比べてはマシに維持した馬英九の政策を世論が支持したこと。
民進党が陳水扁以後の民衆の不信感を払拭し切れなかったことから、馬氏が政権維持を成功させたということになります。

ある意味台湾人の中で、90年代の民主化を受けた熱狂的な自我意識が冷めてきて、実利を求める現実路線重視の意識が
高まってきていると思います。
しかしこれは、生活者の立場から当然何じゃないでしょうかね。

周辺の人に話を聞いていても、まとめると、中国人は嫌いだけど今の生活が大切だという人が大半だし、
行政委員大陸委員会が行っている調査でも、広義の現状維持派が減って、統一指向に流れているわけでもないので、
これは台湾の「中国化」ではなく、あくまで生活重視の冷静な判断だと見て取れます。


今後の民進党について言うと、
これが機になって、蔡英文のような調整主義路線が影を潜めて、再び強いリーダーシップを求める党内世論が
台頭することを心配しています。
台湾は中国依存と台湾人意識の高揚の狭間で、過去にはこっちが強くなりすぎるとあっちへ傾くという
ぎったんばったんのシーソーゲームを繰り返してきました。

今回馬英九が再選したことで、向こう数年間、台湾人意識の比較的強い人たちの警戒感が高まってくると思います。
しかし、民進党がそこに乗じようとすると、おそらく失敗して、政局における影響力を失います。

民進党は引き続き党内融和を念頭に、日本やアメリカなど、周辺国・重要国との関係強化を訴えて、
現状では中国一辺倒の国民党との政策的な差異を示していくのがいいのではないかなと思います。
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