ビックリ台湾!?

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農民暦

投稿者: unhoo 投稿日時: 2010/01/26 03:51 投稿番号: [2075 / 3149]
台湾では毎年新暦の12月になると「農民暦」という小冊子が売り出される。議員から贈られることもある。主要内容は、新暦と旧暦の対照だが、日の吉凶や、台湾の生活習俗、交際のエチケット、生活に関係の深い法律の解説などもあって、要するに台湾生活ハンドブックである。出版する本屋は一軒だけではない。ページ数100乃至200で、台湾で長期生活をする日本人にも参考になりそうだ。わしは自分で買ったことがないが、安いものだと思う。老妻が毎年買わせているが、今この投稿文を書いている時刻は真夜中すぎだから、老妻を起こして値段を聞くわけにいかない。

戦後こういう出版物が出始めた時は「農暦」という名称だった。農民が月日を旧暦で言いたがるので、出版屋が農業は旧暦でやるのかと勘違いして、農業をやるための暦と言う意味で「農暦」という名称で売り出した。しかし出版屋は、間もなく農業は旧暦何月何日を基準としてやるのでなく、立春、清明など、24節気でやるのだとわかった。24節気は季節を表示するための目印で、黄道上の太陽の位置によって名づけられる。すなわち、旧暦は太陰暦の中に太陽暦を注記したものである。そして農民は旧暦で生活しているが、農事は24節気でやる。

よって旧暦のことを「農暦」と言うのは不合理で、農民が好む暦という意味で「農民暦」と改名した。

農民が旧暦で生活する理由は主として保守的な習慣からであるが、そのほかに農村では街灯が少ないから、夜間の行動は月の光にたよることが多いのであろう。それゆえに今日は旧暦の1日だから一晩中月光がない、旧暦の8日だったら日没から真夜中まで半月が空にあるが、真夜中以後その半月は西の地平線に沈んでしまう。旧暦の15日なら一晩中満月が地上を照らしている・・・等々の考慮が必要になる。22日だったら日没から真夜中まで月がないが、真夜中に東天から半月が昇ってくる。

戦前昭和時代に流行った『芸者ワルツ』という歌の第2節に「空には三日月お座敷帰り   恋に重たい舞扇   ・・・・」とあるが、お座敷帰りと言えば深夜の11時過ぎのはず。その時刻の空に三日月が懸かっていることはない。三日月は宵のうちに西の地平線に沈んでしまうのだ。満月か満月近い月なら真夜中に空に懸かっているのだが。
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