Re: 「グーグルアース」の紹介写真
投稿者: tokyo_cachito3 投稿日時: 2008/02/01 21:17 投稿番号: [1440 / 3149]
張さんは初め何かの冗談かと思ったらしい。スーパーの精肉コーナーで「馬刺し」と書いたトレイを見つけたのである。これが漢字圏以外から来た外国人なら何とも感じないだろう。だが、「刺身」という言葉は台湾人なら知っている。薄くスライスされた生肉に「馬刺し」とあれば「馬肉の刺身」だとは一目瞭然、どうにも隠しようがない。中国語では刺身を「魚肉片」と書くらしいが、江戸期に生まれた寿司は先進国ではすっかりお馴染みだから、その切れ身がマグロだろうが鯛だろうが誰もおどろかない。だが、あろうことか、まぎれもない馬の生肉なのである。ちょっと意外ではあったが世界のどの国でも馬肉は食用になっておらず、われわれ日本人がいくら「食文化、食文化」と騒いでも、獣肉をナマで食らいつくとは野蛮も野蛮、神をも恐れぬ所業であって、欧米先進国では絶対に容認されない「食品」である。張さんが顔色を変えて驚くのは無理もない。
だが、食肉用の馬は日本では飼育されておらず、輸入されているわけでもない。あれはすべて、年明け数回の「三歳未勝利戦」に敗退した一群の競走馬なのである。馬主がどれほどカネを注ぎ込んでも、その夏までに一勝もできなかったサラブレッドには「乗馬用」の運命しか残っていない。競馬関係者が「乗馬用」と言えば聞こえはいいが、早い話がキロいくらの「食肉用」であって、本当に「乗馬クラブ」が引き取ってくれるラッキーな馬は微々たる数である。
昨年、張さんの家族が三人連れで遊びに来たが、皇居前広場で警視庁だか皇宮警察だかの十頭ほどの騎馬隊のトレーニングに出合った。張さんの娘御は大喜びでシャッターを切っていたが、台湾の人には馬は珍しかったのだろう。
皇室に関することはちょっと書きにくいが、それらが以前に、競馬場で「三歳未勝利」の後方を走っていた馬だとすれば、それはもう、眼も眩むような幸運をつかんだというほかはない。
これは メッセージ 1439 (tokyo_cachito3 さん)への返信です.
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