李朝朝鮮

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>貞女

投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/04/17 21:37 投稿番号: [86 / 1329]
>袈裟御前の話は春香の話と随分違っていますが、
>芥川龍之介等の作家達が気になってリメイクする貞女の話ということで例にあげてみました。

また暴走。(笑)

源氏物語「雨夜の品定」には、男性の勝手な女性論が出てきますね。
結論は、「家柄は問わない。容姿も言わない。あまりひねくれて嫉妬さえしてくれなければ、実直で物静かな気立ての女が一番よい」というものです。
つまり、女性は「嫉妬」が最大の欠点。

それに対して、嘉保元年(1094)に大江公仲が隠岐に流罪になるとき、妻に財産を分与して、「決して他心してはならず、そのときは財産を取り戻す」との手紙を与えています。
つまり、妻の「貞操」を要求しています。

両者の違いは、
源氏物語の「婿通婚」では女性(その親)に生活の基盤があり、女性にも浮気の自由がある以上、男性は「嫉妬」のことしか要求できない。
それに対して、「嫁入婚」になると、女性は夫の生活力に委ねられ、「貞操」が要求されるようになった。

そして、「嫁入婚」になると「三従の思想」、即ち「女性は家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫死しては子に従う」というのが出てきます。
これは、江戸時代以降の儒教的な封建的家族道徳に基づいているものですが、もっと早く鎌倉時代に見られるものです。
元々「三従の思想」は仏教用語で、一切衆生の生死輪廻する三種の世界(欲界・色界・無色界)に安住する家がない「三界に家なし」との意味で、父にも夫にも子にもそむかれ捨てられることの多かった女性の悲しい境涯を言ったものです。
これは、鎌倉時代、一期分から長子相続制へと徐々に相続権・財産権を奪われた武士階級の女性にピッタリ当てはまりました。
もっとも庶民では、「三従の思想」は、「働いている女性は一人前に扱うが、そうでない場合は三従の理由から一人前に扱われず、むしろ女性は保護されるもの」という考えにありました。
やはり、儒教的道徳とは違います。

同様に、「貞女」の定義も、どの時代のどの階層に置くかで、随分と違ってきますね。
朝鮮の物語のように単純には行きません。
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