西日本新聞
投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2008/10/26 08:27 投稿番号: [2707 / 4504]
麻生外交
中韓とどう向き合うのか
2008年10月23日 10:15 カテゴリー:コラム > 社説
麻生太郎首相は、24日から北京で始まるアジア欧州会議(ASEM)の首脳会議に出席する。
その機会に、中国の胡錦濤国家主席と温家宝首相、韓国の李明博(イミョンバク)大統領、ドイツのメルケル首相とも個別に会談する予定だ。
1996年に発足したASEMは、2年ごとに首脳会議を開催している。7回目となる今回は、アジアと欧州の43カ国と、欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)の代表が参加する。
ASEMは、政治、経済、文化・社会など幅広い分野が論議の対象となるが、今回は、世界中に深刻な影響が広がっている米国発の金融危機にどう対応するかが最重要の議題となりそうだ。
日本は、過去に金融危機を克服した経験を踏まえ、各国の緊密な協力と一致した行動、途上国への影響阻止を訴える。
日本と中国は、米国にとって有数の貿易相手国で、債権国でもある。韓国を含めた3カ国が危機対策で協調すれば、世界経済の安定に大きく貢献できよう。
来月、米国で開かれる緊急金融サミット(首脳会議)での協議に、アジア諸国の現状や意見を反映させることも、日本の役割であろう。
経済問題ばかりではない。地球温暖化対策や北朝鮮の核開発、アフガニスタン情勢など、国際社会が連携して取り組まねばならない課題は山積している。
懸案の解決に向けて、日本はアジアの主要国としてのリーダーシップを発揮しなければならない。
ASEM以上に注目されるのが、麻生首相の中国、韓国外交だ。今回の訪中に合わせて、日中平和友好条約締結30周年を記念する式典も開かれる。
日中首脳会談では、中国製ギョーザによる中毒事件など「食の安全」にかかわる問題や、東シナ海のガス田開発などに踏み込んでもらいたい。
韓国との間には、竹島や歴史教科書などの問題がくすぶったままだ。
北朝鮮をめぐっては、米国が北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除し、日本が核と同時解決を目指す拉致問題は、進展の有力なてこを失うことになった。
北朝鮮が棚上げにしている拉致被害者の再調査を約束通り実行させるためにも、6カ国協議議長国の中国や韓国の助力は欠かせない。
小泉純一郎元首相の靖国参拝問題などで冷え込んだ中韓との関係は、安倍晋三元首相の両国訪問や、福田康夫前首相の協調路線で大幅に改善された。
「タカ派」の印象が先行している麻生首相が、中国や韓国とどう向き合うのか。初の首脳会談の成果を注視したい。
中韓両国との「戦略互恵関係」をさらに発展させ、国益につなげることができるかどうかが、麻生外交の真価を測る物差しとなろう。
=2008/10/23付 西日本新聞朝刊=
浅き夢見し・・・・・
2008年10月23日 10:15 カテゴリー:コラム > 社説
麻生太郎首相は、24日から北京で始まるアジア欧州会議(ASEM)の首脳会議に出席する。
その機会に、中国の胡錦濤国家主席と温家宝首相、韓国の李明博(イミョンバク)大統領、ドイツのメルケル首相とも個別に会談する予定だ。
1996年に発足したASEMは、2年ごとに首脳会議を開催している。7回目となる今回は、アジアと欧州の43カ国と、欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)の代表が参加する。
ASEMは、政治、経済、文化・社会など幅広い分野が論議の対象となるが、今回は、世界中に深刻な影響が広がっている米国発の金融危機にどう対応するかが最重要の議題となりそうだ。
日本は、過去に金融危機を克服した経験を踏まえ、各国の緊密な協力と一致した行動、途上国への影響阻止を訴える。
日本と中国は、米国にとって有数の貿易相手国で、債権国でもある。韓国を含めた3カ国が危機対策で協調すれば、世界経済の安定に大きく貢献できよう。
来月、米国で開かれる緊急金融サミット(首脳会議)での協議に、アジア諸国の現状や意見を反映させることも、日本の役割であろう。
経済問題ばかりではない。地球温暖化対策や北朝鮮の核開発、アフガニスタン情勢など、国際社会が連携して取り組まねばならない課題は山積している。
懸案の解決に向けて、日本はアジアの主要国としてのリーダーシップを発揮しなければならない。
ASEM以上に注目されるのが、麻生首相の中国、韓国外交だ。今回の訪中に合わせて、日中平和友好条約締結30周年を記念する式典も開かれる。
日中首脳会談では、中国製ギョーザによる中毒事件など「食の安全」にかかわる問題や、東シナ海のガス田開発などに踏み込んでもらいたい。
韓国との間には、竹島や歴史教科書などの問題がくすぶったままだ。
北朝鮮をめぐっては、米国が北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除し、日本が核と同時解決を目指す拉致問題は、進展の有力なてこを失うことになった。
北朝鮮が棚上げにしている拉致被害者の再調査を約束通り実行させるためにも、6カ国協議議長国の中国や韓国の助力は欠かせない。
小泉純一郎元首相の靖国参拝問題などで冷え込んだ中韓との関係は、安倍晋三元首相の両国訪問や、福田康夫前首相の協調路線で大幅に改善された。
「タカ派」の印象が先行している麻生首相が、中国や韓国とどう向き合うのか。初の首脳会談の成果を注視したい。
中韓両国との「戦略互恵関係」をさらに発展させ、国益につなげることができるかどうかが、麻生外交の真価を測る物差しとなろう。
=2008/10/23付 西日本新聞朝刊=
浅き夢見し・・・・・
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