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靖国カード

投稿者: aki_kaze_u_ru_ru 投稿日時: 2010/10/04 23:31 投稿番号: [963 / 2812]
安部総理は弱かったかもしれないけれど、考えていることはぽっぽよりはるかにマシで賢かったようで。

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1825924/
今回の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、複数の政府関係者が言っていたことの一つに、「日本には対中交渉カードがない」という指摘があります。これは、今日のような事態を予測し、準備できていなかった菅政権の「言い訳」という部分もありますが、同時に、現在の日中関係をみると、ある程度当たっているのだろうなとも思います。

  そこで思い出すのが、首相による靖国神社参拝という、中国政府が最も嫌がるカードの存在です。

  中国は、江沢民前国家主席時代からの反日教育の強化と、抗日活動の「勝利」(?)を共産党政府の正統性の根拠としてきた歴史的経緯もあって、日本に少しでも甘い顔(日本から見ればまともな対応)を見せると国民世論が沸騰してしまうという、実は中国政府自身も困ってしまう事情を抱えています。自業自得なわけですが。

  で、内部では日本どころではない激烈な権力闘争が行われている中国では、国民からわき起こった反日世論や反日デモ、暴動の類は常に反政府運動へと転化していく(転化するよう誘導されていく)可能性があり、当然ながら今の胡錦涛主席体制もそれを非常に怖れていると。今は、なりふり構わぬ経済成長で誤魔化していますが、もともと格差その他、巨大な矛盾を抱えていて、それがいつ噴出してもおかしくない国ですから。

  どこの国にとっても、外交は内政の延長なわけですが、特に「中華」の人たちにとっては余計にそうで、外交姿勢は国内事情にもろに直結しているわけですね。そして、中国政府にとって、最もどう付き合うか、どんな態度をとれば国民が納得するのかが難しい国の一つが日本だということになるわけです。

  ここで本題に入るのですが、そんな中国を日本側からマネジメントし、コントロールできるカードが、靖国参拝だったのだろうと思うわけです。

  小泉元首相が麻生元首相を外相に任命する際、対中関係を心配する向きに対して、「対中外交は対中強硬派がやった方がうまくいく」と言ったことがありますね。それは、いろいろ理由の説明はできるでしょうが、端的に言って、相手に「下手なことをすれば日本が何をやってくるか分からない」と警戒させることに大きな意味があったのだと考えます。

  そして、小泉氏の後を襲った安倍元首相は、その6年連続靖国参拝という遺産を生かしつつ、靖国に参拝するともしないとも明言しない「あいまい戦術」をとりました。

  これについて、このブログの訪問者のみなさんには非常に評判が悪かったですし、今も批判が多いのですが、安倍氏はその後の首相のように「行かない」とは決して言わず、中国の対日姿勢をマネジメントする道を選びました。
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