日韓歴史論争

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日韓関係のタブー③

投稿者: sempvinc 投稿日時: 2007/02/06 01:30 投稿番号: [3590 / 6952]
  戦後の日本と韓国・北朝鮮との間には越えられない壁がある。それは、戦前の植民地支配を通じて一時期、朝鮮の人々が日本人になりかけたと言う歴史的事実を話題に出来ないということである。民族意識というのはある意味フィクションであり、それ故に民族意識が形成された経緯は常に伝説や歴史教育によって虚構のベールに覆われている。

  終戦まで日本国民としてのある種の民族意識を持っていた朝鮮半島の大衆は、戦後の政府の民族教育によって現在の朝鮮民族としての民族意識を新たに持つようになった。しかし彼らにとって日本国民としてのアイデンティティーを持っていた過去はタブーである。そしてタブーであるからこそ、『戦前戦中を通じて日本政府の圧政のもとで日本人に搾取されていた我ら朝鮮民族』という虚構の歴史を政府は国民に教え込んできた。

  現在の日本人にとっても、もはや朝鮮が日本領ではなく韓国・北朝鮮が外国である以上、彼らが独自の民族意識を持っていることを前提として付き合っていかざるを得ず、従って過去の同化政策の成果についてはタブーとしなければならない。

  そのような複雑な経緯が戦後の謝罪賠償問題をこじれさせ、日本が朝鮮に対する搾取を認めて詫びればよい、という単純な問題では済まなくしている。加えてもう一つ問題なのが、日本側が過去の歴史的経緯を踏まえて韓国・北朝鮮との交渉に臨んでいるのに対して、韓国・北朝鮮側はいつの間にかタブーが存在したこと自体を忘れている、ということである。

  もともと日本国民(日本人)という帰属意識を払拭し、朝鮮民族としてのアイデンティティーを新たに形成することを目的として『日本の植民地支配による搾取圧政』という虚構の歴史を作り出したはずである。それなのに、いつのまにか彼らはそれを本当の歴史だと信じ込むようになり、その上その思い込みを元に日本政府に対して謝罪と賠償を求めてきている。それが現在の韓国・北朝鮮との外交交渉を見ていて釈然としない原因なのだと思う。
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