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ウリは被害者?加害者?1

投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2008/03/02 06:46 投稿番号: [6924 / 10735]
記事入力 : 2008/03/02 00:05:34
朝鮮人は戦争加害者なのか、被害者なのか
【新刊】韓日、連帯21編『韓日歴史認識論争のメタヒストリー』(根と葉)

  植民地・朝鮮出身の19歳の青年が日本軍に志願した。陸軍中尉となった彼は神風特攻隊員に名乗り出た。出撃前、彼は故郷の親兄弟に宛てて遺言を録音した。数十年の歳月を経て、その遺言が録音されたLP盤が発見された。ところが古いレコード盤の雑音の間から聞こえる声は、悲しみに暮れたものではなかった。それは「“天皇陛下”に対する忠誠」と「両親の健康を祈願」する日本軍陸軍中尉としての力強い声だった。彼は戦死した後、靖国神社にほかの朝鮮人2万6000人と共に合祀された。
  さらに驚くべきことは、こうした内容を記録したテレビドキュメンタリーが3年前に放送された後の状況だった。「日本」という単語がマイナスイメージで語られた瞬間、興奮状態に陥るのが常だったこれまでの韓国社会とは違い、このときは何の反応もなかったのだ。なぜだろうか。彼らは不当な死を強要された犠牲者であると同時に、「天皇陛下万歳」と叫んだ「日本軍少尉以上の階級を持つ者」たちだったからだ。数十年間、韓日問題で支配的だった「親日派論争」では、彼らについて説明するすべがなかったのだ。
  この本の編者である「韓日、連帯21」は、韓国と日本の知識人が「21世紀にふさわしい新たな韓日関係を模索するため」、2004年に発足させたグループだ。このグループはこれまでに両国間で起きた対立関係を越え、「さらに成熟した」姿勢で自らを顧み、連帯する方法を模索している。一言で言えば、今や互いに偏狭なナショナリズムから脱し、歴史を見つめようということだ。そこでこの本の執筆者たちは、即自的な民族主義から一歩下がり、顧みることで独自の新たな視点を示している。
  昨年、歴史認識論争を引き起こした『ヨーコの話』(原題:『So Far from the Bamboo Grove』、ある在米日系人女性の韓国引き揚げ体験談)について、米カリフォルニア大学サンディエゴ校の米山リサ教授は次のように語っている。「『ヨーコの話』は『小公女』とよく似たストーリーになっている。双方とも米国以外の植民地主義の歴史を背景にしており、植民地支配の歴史が米国人とは無関係な印象を与える。そのため『ヨーコの話』は米国の主流社会で戦争被害を描いた本として好まれてきた。この本で朝鮮における日本の植民地支配という歴史的背景が空白になっているのは、米国に自国の植民地支配の歴史認識が欠如していることと関係していると言えよう」
  延世大学国文科の辛炯基(シン・ヒョンギ)教授も『ヨーコの話』について次の通り述べている。「この本に関する論争で、記憶の中の戦争は民族的な戦線を引くことで始まった。しかも日本人の記憶が(自らのことを)被害者と名乗るとは!だが、よく考えてみると、果たしてすべての韓国人が常に被害者で、すべての日本人が常に加害者だったのだろうか。つらい迫害や受難の体験を語るのは、集団的なアイデンティティーを確保する方法の一つだ。“善なる韓国”は悪者である他者と一線を画し、はっきりと区別されている。しかし、“日本人の記憶”を粉砕したからといって“韓国人の記憶”が勝利するわけではないだろう」
  このように、この本はこれまで両国ともタブー視してきた「困惑の領域」へと思考の地平線を広げている。被害国の被害者は声を上げ、加害国の加害者は糾弾されてきた。ところが、この構造では「加害国の被害者」と「被害国の加害者」は見えてこない。加害と被害ははっきりと区別できるものではなく、複合的かつ重層的に絡み合っているものだが、両国のナショナリズムがぶつかり合うとき、彼らの立つ瀬はない。
  ほとんどの人々から忘れられた存在である日本人妻について、敬和学園大学の加納実紀代教授は、決して過去の問題では終わらないと話している。1930年代後半、植民地・朝鮮での内鮮一体政策により朝鮮人と日本人の「内鮮結婚」が強く推奨された。38年から43年までに朝鮮人と日本人の夫婦は5458組誕生した。うち、朝鮮人夫と日本人妻という組み合わせの夫婦は3964組で73%だった。ほとんどの日本人妻は韓国に残ったが、75年の調査によると、こうした956人の経済状態のうち、「極貧」と「下」は73%を占めたという。
  加納教授は「日本人妻たちの悲劇の背景にあったのは、韓日両国の家父長制という暗黙の了解だった」と主張する。「日本社会では民族的に弱者だった朝鮮人男性も、家父長制の下ではジェンダー(社会的・文化的な性差)的に強者だ。彼らに強者(日本)の女性をあてがうことで、男性としての自尊心を煽り、対等さを演出するというバランスを取ったのではないだろうか」


2に続きます。
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