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朝P、NHKを憂う

投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2007/12/26 07:31 投稿番号: [6039 / 10735]
NHK新会長―経営委員会の見識を疑う

  NHKの新しい会長に、アサヒビール相談役の福地茂雄氏が選ばれた。19年ぶりの財界人からの起用である。

  大企業を率いたことがあり、改革を進められる。文化的素養も十分。古森重隆経営委員長は起用の理由をそう語る。

  だが、なぜ福地氏でなくてはならないのか。古森氏の説明を聞いても納得がいかない。

  私たちはこれまで社説で、「NHK会長は何よりも高いジャーナリズム精神の持ち主でなくてはならない」と述べ、財界人では務まらない、と主張してきた。

  NHKは予算を国会で通さねばならず、常に政治との距離が問われる。政治家が何を言ってきても、がんとしてはねつけなければならない。そうでないと、報道機関としての独立性が保てない。

  福地氏は放送界にもジャーナリズムにも無縁だ。報道機関のトップとして適任とは思えない。しかも、73歳という高齢である。NHK会長という仕事は名誉職的にはこなせない激務だ。

  古森委員長ら経営委員会の見識を疑わざるをえない。

  さらに疑問なのは、富士フイルムホールディングス社長である古森委員長に加え、会長も財界人になることだ。委員長も会長も財界人というのは、どう考えても、バランスを失している。

  もうひとつの懸念は、商業主義だ。

  NHKは、画面に企業名が出るのを避けるなど、特定の企業の宣伝にならないように気をつかってきた。そんな公共放送のトップに、ビール会社の営業畑の人がふさわしいのだろうか。

  19年前の苦い教訓を思い出す。

  当時の経営委員長は、住友銀行会長の磯田一郎氏だった。それまでNHK生え抜きの会長が12年続いた流れを絶ち、磯田氏が新会長に持ってきたのは、三井物産相談役の池田芳蔵氏だった。財界の経営委員長が自分と親しい財界人を連れてくる。今回とよく似た構図だ。

  その結果がどうなったか。池田氏は国会での答弁ミスが重なり、9カ月で辞任に追い込まれた。磯田氏も一緒に経営委員長をやめるはめになった。

  同じことがまた起こるとは思いたくないが、大丈夫だろうか。

  いまのNHKは不祥事で受信料不払いが広がった3年前とは違う。前会長が辞任したあと、局内の空気は自由になったという声がもっぱらだ。番組もドラマ「ハゲタカ」やNHKスペシャル「ワーキングプア」など、評価の高い作品が目立つ。視聴率も今年上期はフジテレビに次いで2位だった。

  確かに大胆なスリム化など抜本改革の点では物足りない。しかし、それとて財界人会長でないとできない話ではない。新会長の仕事はむしろ、良くなってきた流れを壊さないことではないのか。

  福地新会長が政界や財界との距離を保ち、報道機関のトップとしての責任を果たせるか。厳しく見つめていきたい。


>NHK会長は何よりも高いジャーナリズム精神の持ち主でなくてはならない

朝Pの思い描く「ジャーナリズム精神」って何でしょうか?
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