毎日の「余録」
投稿者: jgeilsbandfreek 投稿日時: 2007/05/03 08:32 投稿番号: [4614 / 10735]
余録:憲法
「い
いくさをなくす新憲法」「ろ
ろばたからよ論(・・)」−−今から60年前、新しい憲法のPRのために作られた「新いろはかるた」である。半官半民の憲法普及会が絵札を漫画家の横山隆一に、字札を詩人のサトウハチローら4人に依頼して作ったものである▲今から見て面白いのは「り
りくつへりくつ日が暮れる」「ぬ
ぬすびとの平等論」などこれが憲法の宣伝か?という札だ。また「る
ルーズと自由は大違い」「か
勝手気ままは身の破滅」など新たな自由については乱用を戒めるものも目立つ▲古関彰一著「新憲法の誕生」(中公文庫)によると、このかるたなどで憲法の国民向けPRにあたった憲法普及会の事務局長は戦時中は文部省の学徒動員局長をつとめた人物だった。主権在民をうたった憲法だが、その発足時は役人が国民を教化する国の実態になお変わりはなかった▲その憲法が施行されて還暦を迎えた。この60年間は憲法の誕生にかかわったどんな人物の想像もはるかに超えるすさまじい経済成長と社会変化をみた歳月である。いえることはこの激動のなかで、国民はその憲法の定め通り確かに国の主権者として自らの運命を選び取ってきたことだ▲先のかるたが自由について訓戒調なのは、当時は自由な国民の多様な選択によりダイナミックに動く国家像をイメージできなかったためだろう。この60年間は、そのような自由の意味も身をもって知った国民の主権者としての自己形成の歳月だった▲安倍晋三首相はこの夏の参院選で憲法改正を争点に掲げる意向という。ならばこの憲法の60年間への評価と考え方をはっきりと国民に示し、論議を求めればいい。まさか国民に出来合いのいろはかるたを配るだけということはなかろう。
毎日新聞
2007年5月3日
0時10分
毎日新聞って、当時どういう立場をとっていたんだろう?
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