北出身者の母の味
投稿者: jgeilsbandfreek 投稿日時: 2007/11/23 08:24 投稿番号: [2092 / 6487]
北出身者の母の味
分断越え脈々と
冷麺(韓国)
朝鮮戦争後の分断で帰ることができなくなった故郷。その懐かしい味を求めて北朝鮮出身の「失郷民」たちが通う店が、ソウルにある。冷麺専門店「平壌麺屋」。味わい深いのにあっさりしたスープと、粘りが少ない麺は、そばを好む日本人の舌にもぴったりだ。
創業者・卞
(ビョン)貞淑(ジョンスク)さん(79)も失郷民の一人。平壌中心部にあった、しゅうとが営む冷麺店で習っていたが、戦争中の一九五一年、三八度線を越えて南へ。一九八五年になって韓国で店を開いた。
「北出身の常連客たちは私が死んだらこの味が食べられなくなる。だから長生きしてほしいと言う。創業してよかったと思います」。今も厨房(ちゅうぼう)に立つ卞さんは顔をほころばせる。
一般の店より麺が白いのが特徴。そばとでんぷんの割合は八対二だが、そばを店でひき、皮の混ざらない白い粉だけを使うからだ。
牛肉だしのスープは煮て、こして、冷やすのに十時間。
一日に五百食から千食を売るが、手のかかる製法で同じ味を守り続ける。
「親たちに連れられてくる失郷民の二世や三世は、塩辛い冷麺を食べ慣れているので最初は味が分からない。何度も食べると、そばの香りと肉汁の珍味が分かるようになる」と卞さん。
北朝鮮の代表的な高級店「玉流館」で食べた人からは「こっちの方がうまい」と言われた。南北が統一したら、故郷平壌へ店を出すのが夢だ。
(ソウル・福田要、写真も)
ソウルでは冷麺の冷を「れい」と発音するのか?
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