★「喜び組」が招いた親子の対立 【2】
投稿者: prescott_sheldon_bush_senior 投稿日時: 2005/11/13 18:23 投稿番号: [262 / 2847]
★北朝鮮との外交は金正日との心理戦
金日成・正日父子の確執は、それよりもずっと以前から深層心理の中で起きていたと見るべきだ。特に金正日の父親に対する複雑な心理を決定づけたのは、彼が7歳のときに実母の金正淑が死んだこと。その死そのものは、いろいろ不審な点はあるものの、夫の金日成が殺したと断言できるわけではない。しかしそれまでに、金日成が金正淑への愛情をすっかり失っていたことはたしかだ。
国家のトップに立って以来、金日成が宮殿に何十人もの美女を集めて酒池肉林の毎日を送っていた。金正淑は男勝りなところがあり、ソ連時代に夫のボディーガードを務めていたほど腕っ節が強いのだが、それでもやはり女は女だから、そんな夫の行動が面白いはずがない。当然、嫉妬して文句を言う。
すると金日成は、妻が気を失うほど滅茶苦茶殴りつけたという、いわゆるドメスティック・バイオレンスのはしりといったところだが、その暴力を幼い金正日は家庭の中で見ながら育った。彼にとって母親は、自分のことを本気で愛してくれた唯一の人物だっただろう。その母親を痛めつける父親にどんな感情を持ったかは、言うまでもない。
しかも金日成は、金正淑の喪も明けないうちに新しい女を迎え入れている。それが金聖愛という女で、彼女はろくに字も書けなかった金正淑とは比較にならないほど知的で、スタイルも良かった。
だから彼女と金日成の間にできた息子の金一平も、実に教養のありそうな面構えをしている。体型も知性も実母の悪いところばかり似てしまった金正日とは、同じ父親を持つ兄弟とは思えないほど。当然、金正日は弟に自分の立場を脅かされるのを恐れた。そして、大使として外国に追い出した(現フィンランド大使)。
いずれにしろ、金正日は極めて複雑な家庭環境で育ち、さまざまな心理的コンプレクスを抱えている。そして彼の心理やその背景にある家庭事情などを理解しないかぎり、北朝鮮という国を相手に日本が渡り合うのは無理というもの。あの国のディジョン・メーカーは一から十まで金正日だからである。
北朝鮮は民主主義人民共和国などではなく、ただの「金王朝」。したがって、あの国の外務省や官僚たちが何を考えているか、誰が強硬派で誰が穏健派か、といったことは分析するだけ無駄。北朝鮮との外交は、すなわち金正日との心理戦だと考えなければいけない。
しかし、それがわかっていないのが日本の政治家。この国の外交にいまさら文句を言っても始まらないが、2001年5月にドミニカ人に成りすまして偽造旅券で不法入国した金正男をさっさと北京行きの飛行機に乗せて送り返したのは極めつけの愚行だった。
金正男は、金正日が後継者として期待していた惣領息子。その金正男がディズニーリゾート見たさに、自らのことでやって来て身柄を拘束されたのだから、日本にとっては千載一遇のチャンスだった。あそこで人質に取って外交カードの切り札として使えば、拉致問題も現在のようにこじれることはなかっただろう。少なくとも、わざわざ首相が平壌に乗り込んでヤクザの親玉と握手を交わし、結果的に非合法国家を公式に認知してしまうという間抜けな事態は避けられた。
ところが日本政府は何を怖がったのか知らないが、焼けたポテトを扱うように、手のひらに乗せた金正男をそそくさと放り出してしまった。しかも日本の政治家の中には、言うに事欠いて、「これで日本は金正男に貸しを作ったことになる」などと胸を張る連中もいた始末。金正日という男のキャラクターを理解していない証拠でもある。あの専制君主が、そんなことを「借り」だと思うわけがない。
日本の政治家は、「情けをかけて長男を返してやれば、相手の気持ちも動くだろう」と甘ったるいことを考えたのかもしれないが、金正日のほうは「日本が北朝鮮に恐れをなした」としか思っていないはずだ。なにしろ、邪魔だと思えば実の父親も見殺しにし、血を分けた兄弟でも兄弟でも国外に追放するような男。そんな相手に、日本人好みの「武士の情け」など通用するわけがない。相手は朝鮮人なのだ。
金日成・正日父子の確執は、それよりもずっと以前から深層心理の中で起きていたと見るべきだ。特に金正日の父親に対する複雑な心理を決定づけたのは、彼が7歳のときに実母の金正淑が死んだこと。その死そのものは、いろいろ不審な点はあるものの、夫の金日成が殺したと断言できるわけではない。しかしそれまでに、金日成が金正淑への愛情をすっかり失っていたことはたしかだ。
国家のトップに立って以来、金日成が宮殿に何十人もの美女を集めて酒池肉林の毎日を送っていた。金正淑は男勝りなところがあり、ソ連時代に夫のボディーガードを務めていたほど腕っ節が強いのだが、それでもやはり女は女だから、そんな夫の行動が面白いはずがない。当然、嫉妬して文句を言う。
すると金日成は、妻が気を失うほど滅茶苦茶殴りつけたという、いわゆるドメスティック・バイオレンスのはしりといったところだが、その暴力を幼い金正日は家庭の中で見ながら育った。彼にとって母親は、自分のことを本気で愛してくれた唯一の人物だっただろう。その母親を痛めつける父親にどんな感情を持ったかは、言うまでもない。
しかも金日成は、金正淑の喪も明けないうちに新しい女を迎え入れている。それが金聖愛という女で、彼女はろくに字も書けなかった金正淑とは比較にならないほど知的で、スタイルも良かった。
だから彼女と金日成の間にできた息子の金一平も、実に教養のありそうな面構えをしている。体型も知性も実母の悪いところばかり似てしまった金正日とは、同じ父親を持つ兄弟とは思えないほど。当然、金正日は弟に自分の立場を脅かされるのを恐れた。そして、大使として外国に追い出した(現フィンランド大使)。
いずれにしろ、金正日は極めて複雑な家庭環境で育ち、さまざまな心理的コンプレクスを抱えている。そして彼の心理やその背景にある家庭事情などを理解しないかぎり、北朝鮮という国を相手に日本が渡り合うのは無理というもの。あの国のディジョン・メーカーは一から十まで金正日だからである。
北朝鮮は民主主義人民共和国などではなく、ただの「金王朝」。したがって、あの国の外務省や官僚たちが何を考えているか、誰が強硬派で誰が穏健派か、といったことは分析するだけ無駄。北朝鮮との外交は、すなわち金正日との心理戦だと考えなければいけない。
しかし、それがわかっていないのが日本の政治家。この国の外交にいまさら文句を言っても始まらないが、2001年5月にドミニカ人に成りすまして偽造旅券で不法入国した金正男をさっさと北京行きの飛行機に乗せて送り返したのは極めつけの愚行だった。
金正男は、金正日が後継者として期待していた惣領息子。その金正男がディズニーリゾート見たさに、自らのことでやって来て身柄を拘束されたのだから、日本にとっては千載一遇のチャンスだった。あそこで人質に取って外交カードの切り札として使えば、拉致問題も現在のようにこじれることはなかっただろう。少なくとも、わざわざ首相が平壌に乗り込んでヤクザの親玉と握手を交わし、結果的に非合法国家を公式に認知してしまうという間抜けな事態は避けられた。
ところが日本政府は何を怖がったのか知らないが、焼けたポテトを扱うように、手のひらに乗せた金正男をそそくさと放り出してしまった。しかも日本の政治家の中には、言うに事欠いて、「これで日本は金正男に貸しを作ったことになる」などと胸を張る連中もいた始末。金正日という男のキャラクターを理解していない証拠でもある。あの専制君主が、そんなことを「借り」だと思うわけがない。
日本の政治家は、「情けをかけて長男を返してやれば、相手の気持ちも動くだろう」と甘ったるいことを考えたのかもしれないが、金正日のほうは「日本が北朝鮮に恐れをなした」としか思っていないはずだ。なにしろ、邪魔だと思えば実の父親も見殺しにし、血を分けた兄弟でも兄弟でも国外に追放するような男。そんな相手に、日本人好みの「武士の情け」など通用するわけがない。相手は朝鮮人なのだ。
これは メッセージ 261 (prescott_sheldon_bush_senior さん)への返信です.
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