朝鮮を笑う

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斜め上の雲 98

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/12/28 22:24 投稿番号: [1913 / 2847]
  二〇〇〇年は、韓国人にとってほこらしい年になった。
  史上初の南北首脳会談を成功させたことで、金大中大統領がノーベル平和賞を受賞したのである。
「ウリナラはついに世界にみとめられた」
  韓世実はよろこびをかくさなかった。世界中が韓国の偉大さを認識したのである。この勢いにのって、歴史を歪曲する日本の悪行を世界に喧伝し、正義の裁きをおこなうべきである。
  かれは、ネット上において日本人とみればみさかいなく論争を吹っかけるようになった。
「独島は大昔から韓国のものだ」
「日帝の支配は世界に類をみない残酷なものだった」
「人狩りをやって従軍慰安婦や労働者を強制連行したことを謝罪しろ」
  といった論旨である。
  多くの日本人はこれらに反論したが、世実は容赦なく罵倒をあびせ、ときにすりかえを多用するなど朝鮮式弁論術を駆使した。日本人たちはあるいは呆れ、あるいは無視するようになった。世実は勝利したことを確信した。
「敵を知り己を知れば百戦百勝、ウリが勝つのは智略と正義のためだ」
  世実はそう豪語した。

  一方、金華秉は軍事研究をすすめていた。
  その点だけをみれば兄の錫元とおなじ道であるといえるが、かれのばあいは日米を除外した自主国防の実践がその研究課題であり、戦史の実証的研究を土台としていた錫元とは半万光年ほどのちがいがあったといっていい。
  しかし、かれの能力に対する評価は高かった。
「直感力だけなら錫元より上であろう」
  とまでいわれた。もっとも、他国では直感力ではなく妄想力といわれるたぐいのものであったのだが。
  そのかれもノーベル賞受賞に昂奮した一人であった。
「敵国が一つにしぼられた」
  かれはそういってよろこんだ。これで、仮想敵は北ではなく、侵略と軍国主義に反省のない日本だけになったといっていい。
  海洋国家である日本を阻むためには、これからは陸軍をじょじょに削減して、その分の予算、人員を海軍の強化にまわすべきではないか。
  だが、かれは陸軍軍人である。そのようなことを公式にいえる立場ではない。
(陸海空軍のわくにとらわれず、外交や情報戦略までを取りこんで総合的に国防政策を研究できないものか)
  かれはひそかに悩むようになった。

  兄の金錫元は六十五歳であり、すでに大将になっていた。ベトナム戦争以外でほとんど実戦部隊を指揮していないかれが大将にまでなったのはきわめて異例のことであった。
  この年の夏、かれは南北会談について否定的な評価の論文を発表し、それが大統領の目にふれた。
  大統領府や陸軍首脳部からは、それとなく言動を自制するようはたらきかけがあった。だが、かれはそれらをいっさい無視し、
「歴史にかんがみれば、北朝鮮はゲリラ的に意表をついた行動にでて局面の打開をはかる。いちいち振りまわされる必要はないのだ」
  とさらに批判をきびしくした。かれがこれほど声をあらげたことはかつてない。
「金大将はいったいどうしたというのだ」
  たれもがその剣幕にたじろいだ。
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