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解説:斜め上の雲 69(後編)

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/08/04 00:42 投稿番号: [1695 / 2847]
>すでにふれたように、暗殺当夜、鄭は金戴圭中央情報部長の招待を受けて安全家屋別棟で食事をとり、さらには陸軍本部までかれと同行している。通謀していたのではないか、というのが逮捕理由であった。金としたしかった金桂元秘書室長も逮捕された。このとき逮捕された二十数人の多くは軍首脳である。
  だが、暗殺じたいは偶発的なものであると判明している。共謀という理由は口実にすぎず、全が軍の主導権を握るために上層部の排除をねらって起こした粛軍クーデターであったといううたがいが濃い。
  しかし、事件後の処理や対応について、崔総理や金秘書室長、鄭総長らのうごきは疑惑をまねくものがあったのも事実である。

全斗煥の動きについて『韓国大統領列伝』(池東旭)では、共謀容疑はクーデターの口実であったとしていますが、『朴正煕、最後の一日』(趙甲済)では、崔総理らの行動に疑惑を抱いてクーデターに踏み切ったように書いていました。どっちもおもしろいなぁとして両論併記に近いかたちでごまかしているのは筆者の力量のなさを示しております。(涙)

どちらにしろ、全斗煥は事態を最大限に利用しきって、権力者への道を開いたわけです。先に私は朴正煕暗殺事件を本能寺の変にたとえましたが、全はまさに羽柴秀吉の役目を果たしたといえるでしょう。崔総理や鄭総長は柴田勝家・滝川一益、金秘書室長は織田信澄ってとこ(犯人と親しいから)で、盧泰愚は蜂須賀正勝か羽柴秀長あたりかな。
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