朝鮮を笑う

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斜め上の雲 35

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/05/26 23:52 投稿番号: [1511 / 2847]
  台湾に滞在中、錫元は国府の人間だけでなく台湾人にも接した。
  台湾人の優秀性については、錫元は正直なところ、舌を巻いた。さらに他の分野についてひそかに韓国と比較しつつ採点したが、みなわるくない。
  その手記に、
「この数日間の観察によれば」
  と、その台湾と韓国の国力についての概評をかいている。
「農業、工業は、日本のインフラに立脚しており、朝鮮戦争でダメージを受けたわが国にややまさっている。工業における技術力はわが民族の技術力と大差ないだろう」
  と、やっと技術力にいたってまずまず韓国に対して同点をつけている。
「台湾人は」
  と、書く。
「一般に刻苦勉励をいとわない、ことに日本時代に教育を受けた世代は、その上、清廉で正直を愛する美風が残っている」
  どうにもならぬ優秀さである。
  こういう人々の国と韓国に親交があるということは、たのもしいことであろう。

  さらに、政治行政の担当者の能力である。これがもし無能で貪欲ならば、いかにその国民が勤勉で有能であっても、国家の発展はむずかしい。
  錫元はこの担当者の人間をも「見学」するため、台北でも高雄でも、できるだけ多くの人物と会った。その総評は、
「高級の首長、とくに大都市は、国民党の人を備えている。いずれも貪官汚吏である」
  と、書いている。
  よいところは、すこしもなかった。ただ、結論として、
「しかれども時代がかわって、台湾人が登用されて政治行政にかかわることになれば、弊風はあらたまり、清廉になるであろう」
  とある。しかし台湾人が登用されるといっても、結果からみれば台湾人から総統が出るのは二十年以上先の話である。この点は早急にすすまなかった。

  ついでながら、錫元の観察には、二十一世紀の韓国人が好んでいった「○○先進国」「○○宗主国」といった妄想的なことはいっさい語っていない。
  すべて、客観的事実をとらえ、空疎な修飾を排して論じている。これが、錫元だけでなく、この時代の多くの韓国人の共通性であり、二一世紀の韓国人が、自国と世界の国力をはかる上で、根拠のまったくないウリナラマンセーや半万年の歴史を、最初から韓国のほこるべき絶大な優秀性であるとして不動の計算要素にしたということと、まるでちがっている。
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