解説:斜め上の雲 7
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/02/13 14:20 投稿番号: [1188 / 2847]
>金日成は謀略を重視した。
ここは『坂の上の雲』2巻、日清戦争開戦前の陸軍諜報活動の箇所が元ネタです。
川上操六参謀総長が、情報を諜報屋任せにせず、福島安正、青木宣純といった少壮の尉官らを現地に派遣し、開戦時にはかれらを枢機に参画させるという手をうったところです。
北朝鮮の平和攻勢については、事実です。
平和を模索するかのような偽装工作、日曜日明け方の奇襲、という北朝鮮の「パルチザン」風行動の祖型がすでにあらわれています。
韓国政府の無警戒もほぼ事実です。現場レベルでは警戒の声が大きかったのも事実です。
スケソウダラの交易事件は49年のはなしです。いわゆる「メンタイ事件」であり、李承晩大統領に直訴して解任された師団長は金錫源准将です。
かれは陸士卒業後、北支戦線で戦い、山西で全滅を賭して優勢な支那軍に攻撃を敢行し、殲滅し、さらに難攻の要塞を落としたことで金鵄勲章を授けられました。
この「二等国民」が日本人を率いて支那軍を撃破したというニュースによって、朝鮮人志願兵が増えたといいます。
また、情報局長白善菀は平壌出身、満州軍の軍人として、匪賊討伐で勇名を馳せ、戦後は友人ら3人で越南し、韓国軍に入隊、その基礎となりました。
野戦軍を率いて麗水・順天の反乱軍を討ったあと、情報局長となって南労党の摘発で功績をあげました。当然朝鮮戦争でも野戦軍を率いて活躍しています。以後のはなしでも登場していただきます。
なお、弟の白仁菀は兄より一足早く先に越南、同じく韓国軍を率いて反乱鎮圧・朝鮮戦争で活躍しました。
朴正煕については、説明は不要でしょうけど。粛軍で白善菀に摘発され、検挙後はすすんで捜査に協力、除隊し(そのとき妻に見放されて捨てられたんですよね)、白に助けを求めて、嘱託扱いで情報局勤務となりました。
そのときに金鐘泌、張都暎ら、後年にともにクーデターを起こす人々との人脈ができました。
これは メッセージ 1185 (toapanlang さん)への返信です.
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