Re: 朝鮮領だったと明確に示す資料
投稿者: ahirutousagi2 投稿日時: 2010/03/14 22:10 投稿番号: [17876 / 18519]
この「元禄九丙子年朝鮮舟着岸一巻之覚」は興味深い資料です。文章の全体を読むと、安龍福はどうやら竹島(鬱陵島)、松島(リアンクール岩)をかなり正確に把握していたことになりそうです。
地図は不明ですね。八道総図は私は2種類しか知りませんが、どういう地図を持参したのか、面白そうなところです。朝鮮の地図は基本的には正確に竹島と松島の位置を示していた可能性はほぼないように想像されますので(後代に至るまでの官製・私製地図を含めて)、かなりアバウトなものだったのでしょうが、安龍福の口頭の説明としては竹島・松島をそれなりに合理的に示しているようです。
さて、これをどうとらえるか。下條氏は『竹島紀事』を根拠にこれを竹嶼に比定していますが、私は反対ですね。この文書に限っていえば、安龍福は竹島・松島をそれなりに合理的に示していると読めます。あとは、他の資料との整合性や朝鮮側での理解とどうつながるか、一度考えてみる価値はありそうです。
当時の朝鮮の漁民たちが竹島の存在を知っていたこと、それが日本で言う松島であることを理解していたことは、必ずしも想像に難くありません。問題は幕府と朝廷の判断がどうであったか。どう理解し、それをどのような形で引き継いで行ったか。実効支配はあったのかなかったのか。調べる必要がいろいろありそうです。
久しぶりに面白い資料ですね。今後、勉強して、検討します。
これは メッセージ 17868 (h369jp さん)への返信です.
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