(参考)ロシア連邦内の共和国(3)
投稿者: gades_pluton_1930 投稿日時: 2004/09/12 17:00 投稿番号: [12219 / 43168]
さて。
ウラル地域とシベリア地域にある各共和国は、今のところ、
ロシア連邦からの離脱(独立)の動きを見せていません。
また、フィンランドに接するカレリア共和国の場合も、
歴史的背景からフィンランドとの潜在的な領土係争の対象となっている地域ではありますが、
現在は武力衝突の気配はありません。
上記の共和国群に対して、
カフカス地域にある各共和国は政情不安のたねを抱え込んでいます。
カフカス山脈が急峻な地形であることが影響して、
狭い地域にいくつもの民族が居住しており
(この地域の住民がまとまった民族集団を構成することは現在に至るまでなかった)、
耕地面積がほとんどないため土地は貧しく(そのくせ石油資源があるためロシアが手放さない)、
歴史的には、ロシアとトルコとペルシア(イラン)による草刈り場となりました。
宗教的にも、キリスト教徒とイスラム教徒が入り乱れている地域です。
ソ連邦の崩壊にせよ、この地域の住民には、何の恩恵ももたらさなかったのが実情です。
今回の北オセチアの事件は、チェチェンの独立(ロシア連邦からの離脱)闘争と
アルカイダ系組織のテロ活動が結びついたもののようですが、
「どうせだったら、ロシアから独立した方がましだ。」
という半ば投げやりの絶望的な動機が、ソ連末期から続くチェチェン独立闘争の背景にあります。
しかしながら、チェチェンは実際のところ独立国家としての国力を持ち合わせていませんから、
仮にチェチェンが独立を果たして、現在のチェチェン・ゲリラが政権の座についたとしても、
かつてのアフガニスタンと同様、そのまま長期内戦状態に突入するのではないかと、私は思っています。
私に言わせれば、チェチェン・ゲリラは、独立後のビジョンを全然持ち合わせていません。
あるのは、イスラム教の信仰心のみです。
今回の事件は、アルカイダ系組織が主体だったようではありますが、
チェチェン・ゲリラは結局、国際的にいちじるしく評価を下げる羽目になりました。
チェチェン人からは反発を食らうかもしれませんが、
チェチェンは、現在のロシア連邦の域内で大幅な自治権を獲得し、
モスクワの連邦政府を最大限に利用して、国の運営を図っていくのが、
現実的かつ賢明な選択だと私は考えています。
それはそれとして。
子供の死者があまりにも多かった今回の事件ですが、
犠牲者に心から哀悼の意を表したいと思います。
これは メッセージ 12218 (gades_pluton_1930 さん)への返信です.
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