発信箱:沖縄の声を聞こう=広岩近広
投稿者: japanese_chosun 投稿日時: 2007/06/24 00:15 投稿番号: [5896 / 7270]
沖縄に在住の芥川賞作家・目取真俊(めどるましゅん)さんの発言に偶然触れたのは、大阪で開かれたシンポジウムだった。文部科学省が教科書検定で、沖縄戦の集団自決について「日本軍の強制」を削除するように求めた問題を論議して、参加者に質問を呼びかけた際、会場にいた目取真さんが立ち上がったのだ。「私の知ってるだけで3人が日本兵に殺された。祖父は逃げて助かった。軍の関与がなくて、あんな虐殺が起きるわけがない。腹が立ってしようがない。沖縄で黙って見ていられないので、やって来た」
質問ではなく、目取真さんは意見を述べた。驚くほど、憤激していた。著書「沖縄『戦後』ゼロ年」(生活人新書)に、こう書いている。「沖縄戦の記述を抹殺したいというのは、有事になったときに、日本国内で何が起きるかということを市民に考えさせたくないからでしょう」
沖縄では先日、63団体による「沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さない!県民大会」が開かれ、検定意見の撤回を求める決議を採択した。同様の意見書採択は市町村議会でも相次いでいるという。
芥川賞作家を激怒させ、保革を超えて大勢の県民が怒りのこぶしをあげた。だから、私は考え込む。文科省は十分に検証して検定意見をだしたのだろうか。改正教育基本法の施行や今国会での成立をめざす教育関連3法案など大事な教育問題が性急に処理されているようでならない。
沖縄に関すれば、在日米軍再編促進特別措置法もそうであろう。今、沖縄で何が起きているのか。ここは沖縄が発信する声に、じっくり耳を傾けたい。(専門編集委員)
毎日新聞
2007年6月17日
大阪朝刊
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20070617ddn002070026000c.html
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