珍しい朝Pの社説・EEZ
投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/06/16 00:06 投稿番号: [4131 / 7270]
【社説】2006年06月15日(木曜日)付
海の線引き 危機避ける日韓ルールを
島根県の隠岐諸島と韓国の鬱陵島(ウルルンド)の間に竹島がある。その周辺で重なる日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)の境界をどう引くか。東京で行われた交渉は平行線のままだった。
6年ぶりに再開された交渉だったが、もともと簡単にけりがつく問題ではない。9月にはソウルで協議が開かれる。息の長い交渉となろう。
ことは96年にさかのぼる。国連海洋法条約に基づいて日本も韓国もEEZの設定に乗り出した。だが、竹島周辺の線引きをめぐって関係が悪化した。それぞれ島の領有権を主張して対立したためだ。
結局、当時の橋本首相と金泳三大統領がEEZ設定を領土問題と絡めずに協議することで合意した。領有権を棚上げした境界画定の交渉に道を開いたのだ。
現実的な解決策を見いだそうとの知恵だった。今回、その合意は再確認されたものの、実際は領有権をめぐる双方の立場が真っ向からぶつかり合った。
今回の協議再開の発端は、4月に竹島周辺で一気に高まった日韓の緊張だ。
韓国が海底の地形に独自の名前をつけようと動き出し、日本は対抗する意味から海底の測量調査を計画した。韓国が測量船の拿捕(だほ)をも辞さないという一触即発の事態となった。そうした緊張をほぐす努力のなかで交渉再開にこぎつけた。
日本はずっと竹島を基点とし、鬱陵島との中間に線を引こうとしている。韓国はこれまで、竹島は岩礁でありEEZの基点にはできない、と鬱陵島を基点に隠岐との中間線を主張してきた。それでも竹島は韓国側のEEZに含まれるので実害はなかった。日本の主張を封ずる狙いもあった。
それがこの交渉では、韓国も竹島を基点とするよう主張を変えてきた。竹島をめぐって緊張が増す中で、自国の領土だと明確にするためだろう。盧武鉉大統領は、4月の特別談話で竹島の領有問題と日本の植民地支配の歴史を直接結びつけ、極めて強い姿勢を見せた。
となると、早急な妥協の成立は望めまい。ならば線引きの交渉と並行して、4月のような危機を招かぬよう、ルールづくりを探っていくことだ。
日本の海洋調査は力ずくでも阻止しようとする。自分たちの調査は日本が抗議してもお構いなしに行う。これでは理不尽というものだろう。
漁業でも、共同で管理する暫定水域をつくったが、日本漁船がなかなか入れず、不満は募るばかりだ。
交渉のなかで日本は、お互い海洋調査はできることを前提に、事前に通報し合う制度の導入を提案した。
日中の間では、同じ制度がすでにできている。実際は中国側が事前通報なしに調査する例が少なくないとはいえ、こういうシステムがあるのとないのとでは、大きな違いである。
提案を受け入れなかった韓国には再考を求めたい。お互いの信頼回復にもつながるだろう。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
海の線引き 危機避ける日韓ルールを
島根県の隠岐諸島と韓国の鬱陵島(ウルルンド)の間に竹島がある。その周辺で重なる日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)の境界をどう引くか。東京で行われた交渉は平行線のままだった。
6年ぶりに再開された交渉だったが、もともと簡単にけりがつく問題ではない。9月にはソウルで協議が開かれる。息の長い交渉となろう。
ことは96年にさかのぼる。国連海洋法条約に基づいて日本も韓国もEEZの設定に乗り出した。だが、竹島周辺の線引きをめぐって関係が悪化した。それぞれ島の領有権を主張して対立したためだ。
結局、当時の橋本首相と金泳三大統領がEEZ設定を領土問題と絡めずに協議することで合意した。領有権を棚上げした境界画定の交渉に道を開いたのだ。
現実的な解決策を見いだそうとの知恵だった。今回、その合意は再確認されたものの、実際は領有権をめぐる双方の立場が真っ向からぶつかり合った。
今回の協議再開の発端は、4月に竹島周辺で一気に高まった日韓の緊張だ。
韓国が海底の地形に独自の名前をつけようと動き出し、日本は対抗する意味から海底の測量調査を計画した。韓国が測量船の拿捕(だほ)をも辞さないという一触即発の事態となった。そうした緊張をほぐす努力のなかで交渉再開にこぎつけた。
日本はずっと竹島を基点とし、鬱陵島との中間に線を引こうとしている。韓国はこれまで、竹島は岩礁でありEEZの基点にはできない、と鬱陵島を基点に隠岐との中間線を主張してきた。それでも竹島は韓国側のEEZに含まれるので実害はなかった。日本の主張を封ずる狙いもあった。
それがこの交渉では、韓国も竹島を基点とするよう主張を変えてきた。竹島をめぐって緊張が増す中で、自国の領土だと明確にするためだろう。盧武鉉大統領は、4月の特別談話で竹島の領有問題と日本の植民地支配の歴史を直接結びつけ、極めて強い姿勢を見せた。
となると、早急な妥協の成立は望めまい。ならば線引きの交渉と並行して、4月のような危機を招かぬよう、ルールづくりを探っていくことだ。
日本の海洋調査は力ずくでも阻止しようとする。自分たちの調査は日本が抗議してもお構いなしに行う。これでは理不尽というものだろう。
漁業でも、共同で管理する暫定水域をつくったが、日本漁船がなかなか入れず、不満は募るばかりだ。
交渉のなかで日本は、お互い海洋調査はできることを前提に、事前に通報し合う制度の導入を提案した。
日中の間では、同じ制度がすでにできている。実際は中国側が事前通報なしに調査する例が少なくないとはいえ、こういうシステムがあるのとないのとでは、大きな違いである。
提案を受け入れなかった韓国には再考を求めたい。お互いの信頼回復にもつながるだろう。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
これは メッセージ 1 (yusura_sdhk さん)への返信です.
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