満韓を視察して088〜
投稿者: nishina3777 投稿日時: 2004/06/16 13:30 投稿番号: [1317 / 7270]
る武断主義に嫌焉たる、時には又米人の勢力を藉りて日本に楯を衝こうとする土民があるのに、他方日本の側は、徹頭徹尾日本万能でヒタ押しに押して行こうと言うのであるから、ここに両者の感情の疎隔反目を見るのは実は免れぬ数であったとも思われる。ただ聡明なる政治家として、この場合と雖もこれに処する円満解決の途は決して無いではないと思う。
朝鮮政府と米人との反目の根本の原因に就ては世にいろいろの説があるけれども、予の観察する所に拠れば、主として日本官憲が基督教徒の感情を尊敬しなかったと言う事に帰すると思う。日本当局の側では、米人はややもすれば土民を煽動して日本に反抗せしむるとか、或は日本官憲の命に従わざる土民を保護すると言う。朝鮮の如き官憲の威厳を樹つることを最も必要事となし、一にも官吏二にも官吏で、官吏万能を以ていこうとする処に在って、いささかでも抗命者を保護するが如き態度に出ずるのは、善かれ悪かれ、これを日本統治の妨害者と見做すのは已むを得ない。しかしながら米人は事柄の取捨選択に注意せず、漫然と無頼の鮮民を庇うものと言うならば、これ大いに誤りである。しからばいかなる事柄に就て、米人は鮮民保護の名の下に日本官憲の所為に干入し来るかと言うに、最も普通の場合は〈安息日問題〉である。基督教徒殊に亜米利加式の基督教徒に取って安息日を守るということは非常に大切な勤めの一つである。日曜日はこれを聖日として専ら精神的修養にこれを捧け゜、俗事はいっさいこれを執らないと言う事にやかましくきめられて居る。この点は米国宣教師の最もやかましく朝鮮人の信者に教えて居る所である。しかるにこれらの意味合を、基督教の事を全く弁えない日本の官吏は更に了解しない。そこで、例えば前に述べた道路の修築等の如き場合にも、日曜であろうが委細構わず鮮民に労役を命ずる。するといわゆる信仰の固い朝鮮人は、平常はいかに柔順な者でも、日曜日の労役だけは官命
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