満韓を視察して105
投稿者: mikenekonomanma 投稿日時: 2004/06/15 12:10 投稿番号: [1306 / 7270]
が極めて微弱なるものであっても、相手方の感情に及ぼす影響は極めて大なるものなることを知らねばならぬ。これは青島の例を取ったのであるけれども、これに類する考は満洲の官吏の間にもないとはいわれぬ。
およそ植民的経営に成功するものは、一視同仁殆んど国籍の差別を忘れて懸るの心掛がなければならない。我に於て誰彼の差別を忘れれば、相手方も亦我の外人たることを忘れてかかる。前にも述べた吉林聖者グレーク氏を、土民がテンデ何国の人なるかを問わざるが如き程度に至らざれば、真の提携調和は出来難い。この点に於て我同胞はあまりに自己を他と区別するの意識が強烈である。この事自体のいいか悪いかは別問題である。しかしいやしくも海外発展に成功するを以て、帝国将来の必要の国是なりとする以上、彼我の区別を忘るるまでに公正なる態度に出るということは極めて必要であると信ずる。
(「中央公論」大正五年六月号)
これは メッセージ 1305 (mikenekonomanma さん)への返信です.
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