満韓を視察して104
投稿者: mikenekonomanma 投稿日時: 2004/06/15 12:09 投稿番号: [1305 / 7270]
公正なる裁断をなせば、日本人は或は官憲の態度軟弱なりとか、或は支那人に阿って同胞の利益を削ぐとか、いろいろの難癖をつけて盛んに攻撃するのが常である。満洲の領事は外交官にあらずして、口や
かましい田舎の村の村長の如きものであると言わるる所以はここにある。
これに類する考は、ひとり商人ばかりではない。時に官憲によっても亦示さるる事もある。満洲ではこの頃は跡を絶ったが、軍隊の駐屯して居る処では今日でもよく同様の事を聞く。これは満洲の事ではないが、かの青島では、戦後間もない事であるとはいえ無智の兵士は一銭を与えて支那の店から二銭三銭の物を持って来て、得意気に仲間に吹聴して居るとの事だ。兵卒がこの乱暴を敢てするはまだ仕方がないとして、時には将校迄が兵に物を買わすると安くていいとて、平気に支那細民を■しめて居るものもあるという。これなどは全体から視て極めて瑣々たることではあるけれども、一事が万事、この精神が即ち日本の植民的成功を裏切るのである。深き注意を要するのである。これも青島での話であるが、税関に於ける課税上の事に関し、軍政[一九一四年一一月、日本軍青島占領]時代には価格廿円以下の
ものは無税として取扱って居ったが、支那側に税関を返してからは、この特例を廃して一般の支那税関の規則に照して相当の税金を徴収することにした。支那の税関としてはこれは当然である。しかるにこれに対して商人は勿論、官憲までが、日本人の特殊利益を無視する行動なるかの如くに言い触らして、盛んに立花税関長を攻撃したと聞いて居る。又軍需品は総て無税なりというので、普通商民の請託を容れて、ドンドン軍需品たるの証明を与えた官憲もあるという事だ。これ恐らくは少しでも日本人の利益を計ってやろうという善意に出でたものではあろうが、植民地経営の大方針から論ずれば、最も慎むべきことに属する。日本人を利するが為に、相手方に損害を与うるを省みざるが如きは、その損害の程度
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ルビあり漢字
オリジナルp104の1行目
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阿(おもね)って
オリジナルp104の6行目
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青島(チンタオ)
オリジナルp104の8行目
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不明漢字
(くる)しめて
これは メッセージ 1304 (mikenekonomanma さん)への返信です.
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