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映画「軍閥」と中国

投稿者: shinkuuboakagi00 投稿日時: 2004/05/07 10:19 投稿番号: [1091 / 7270]
>「2.26は軍のクーデターで、失敗しているのになぜ軍の発言が強くなれたのかな?」

>軍が強くなって、政党が追い落とされたのか、すでの政党が政治を担えない程弱体化していたのか・・(鶏と卵かも)


実は、この箇所が、私が左翼史観を取らなくなった理由なのです。
ちょっとまでに前に出ました岩波新書「「昭和史」(遠山、今井、藤原)は高校のときに受験日本史の補助教材として数回呼んだのですが、どうもすっきりしない。

「彼らがクーデターの決意を固めたのは直接的には皇道派と統制派の争いが激しくなったことが原因だったが、その背後には日本の支配層の直面していた内外の行き図まりを一挙に打開しようとする焦りがあった」(p126)

?と思ったものでした。

左翼の歴史家の書いたものはこの点ではほとんどおなじです。

事件をおこしたのは日本の支配層ということになる。で、その支配層(軍部・独占資本)の意を汲んで、皇道派青年将校たちが決起した?

しかし、そのスローガンは、財閥打倒、貧民・農民救済。支配層たる軍部・独占資本を代表する財閥が、自分達の力を強めるために「自分達をころさせようとした」?

全く、不思議な理論で、長い間すっきりしなかったのですが、その後読んだ竹山道雄の「昭和の精神史」。私の感じた疑問がそのままかいてありました。

「昭和史論争」というのがあったというのを知ったのはその後。竹山の主張は、左翼の理論は、「証明されない独断の前提」と「部分的真理の一般化」からなりたっている。なるほど、その通り、とおもったもでした。

本題に話をもっていいきますが、映画「軍閥」は見たことがあるのです。どこで見たかは失念。

この映画について当時の中国首相周恩来が批判をしたという記事を新聞収縮版でみたことがあります。

映画は2.26事件の栗原部隊の総理官邸襲撃で始まり、原爆投下の場面で終わっていたと思います。中間は不思議なほどわすれていますので、また機会があればビデオでも。

最後の場面では、戦局を憂慮した天皇が歴代総理経験者に意見をもとめ、それに対し、東條が、「この戦争は正義の戦争です。止めてはなりません」と答え、それに原爆投下がかぶさるものだったと思います。

あれ、日本軍閥を批判的に描いた映画を中国が批判?   と思ったものの、疑問氷解まで2秒。なるほど、そうか。

中国にとっては当時の時代を描かれること自体が屈辱なのだと。
中国が勝ったのではなくて、日本が負けたのだ、勝ったとしても、蒋介石のいう「惨勝」。

というのが印象でした。
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