>安重根を知る
投稿者: J_Fooker 投稿日時: 2001/12/03 07:01 投稿番号: [27496 / 203793]
ご紹介の内容は安重根の資料ということなのでしょうか?
個人的な印象としては、安重根への評価は「義」「理」「情」がごっちゃになっているという感じがしています。
(だからどうだってこともないのですが、本来はそれぞれ別に評価されるべき項目)
>アン義士は単純な活動家であるばかりでなく、思想家でもあった
通常こうした人物は現実的な政治が理解できないタイプです。
(頭の良し悪しとは無関係に政治に向いていません)
海千山千になるよりも、思想的に純化していく傾向にあるので、最終的には暗殺などの手段により事態を悪化させる例が歴史にはいくつも見られます。
最悪のケースはロベスピエール。
日本史で言うと、土佐の武市半平太にこうした傾向が見られますね。
彼も、知性・教養に優れ、私欲もなく優れた人物でしたが、その思想家的側面によって革命政治家としては二流で終わった人物です。(安が何流かは問題ではありません)
武市も月形半平太として庶民に愛された人物ですが、安に対する評価には、こうした一種の混同が見られると思っています。
武市の最後の男振りなどは見事なものです。泣かせますよ。
安の東洋平和論は、理想論として扱う分には価値のあるものでしょうが、実践論または政治分析としてはほとんど使い物にならないものです。
ざっと見ても、
1.なぜ朝鮮は30年間も近代化に踏み切れなかったのか?
2.清(またはその後継者)が朝鮮を一人前の独立国として扱うための必要充分条件はなにか?
に対する考察がありません。
当時の状況で、彼の理想を実現するためには、日本に要求するよりも朝鮮人を啓蒙する方が順序が先のはず。
近代人としての自覚のない民族と運命をともにしたいと考える人々はまずいませんから。
(伊藤暗殺の目的がここにあるなら、ある程度つじつまが合います)
思想的な最適解に向けて「相手も○○に動いてくれなければならない」というところは、典型的な意味で活動家的思想家でしょうね。
存外、「安重根義士」という表現は言い得て妙かも。
以上個人的な感想まで。
これは メッセージ 27484 (Kmechan さん)への返信です.
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